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長崎の教会群を訪ねて~その1 五島列島

2018-06-01 | その他
長崎は長年、行きたくて行けてない場所のひとつでした。

それは学生時代に聞いたさだまさしさんの歌の舞台でもあり、また映画やドラマになった「解夏」の街で、いつかは坂道を歩いて散策してみたいと思いながら時が過ぎていました。

そんな中、学生時代に読んだ遠藤周作の「沈黙」がマーチン・スコセッシ監督の映画'Silence'となって昨年公開されました。また「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録されることになって、一気に心は長崎に傾きました。

日本のクリスチャンはわずか1%弱と聞きますが、鎖国時代に厳しく禁止されていたキリスト教がどう存続してきたのか、「潜伏キリシタン」と「かくれキリシタン」はどう違うんだろう、と非常に興味がありました。

     

早朝、セントレアから長崎空港までひとっ飛び。 そしてバスで長崎港。長崎港からジェットフォイル(高速船)で1時間50分、五島列島のひとつ、上五島の奈良尾港につきました。

五島列島は、海と山の大自然と歴史に彩られ、140あまりの島々からなり、西海国立公園エリアにあります。

五島列島だけでも全部で50の教会がありますが、上五島にはそのうち29の教会が建っています。

早速レンタカーで回りました。

1587年に豊臣秀吉による伴天連追放令により宣教師は追放され、日本のキリシタンたちは潜伏を余技なくされました。弾圧により一度は絶えたと思われた各地のキリシタンは、開拓移民として海を渡り、離島へ移住し、ひそかに信仰を守り続けました。

今でこそ高速船で行けますが、波も高く荒い海を渡っていくのは決死の覚悟じゃなかっただろうかと思いました。

一部の教会をご紹介します。

 大曾教会~小高い丘の上に立つ八角ドーム型。レンガ造りが美しいです。

 青砂ヶ浦天主堂~「天主堂」と漢字で書かれています。

 頭ヶ島天主堂~もともとは無人島だった小さな島に立っている石造りの教会。

 美しい五島の海を眺めるかのように墓地がたっています。海は透き通るほどに青い!

 中ノ浦教会~「水鏡の教会」と言われるほどに美しい教会でした。

1873年に禁教政策が撤廃されると、信者たちはその自由な喜びを教会建築として表しました。

教会の中の撮影が認められていないので、ご紹介できないのが残念ですが、どの教会も四枚の花弁をかたどったステンドグラスが大変美しい。4枚の花弁は十字架を表しているとガイドさんが教えてくれました。

また、聖母マリア出現の奇跡の地ルルドへの思いをはせた信徒たちが各地の教会に「ルルド」を作りました。

             

島の人口は随分減ったそうですが、今もなお、心のよりどころとしてこれらの教会は大切に守られていました。

そして五島列島の名産と言えば「五島うどん」細目でコシのあるうどんを「ぶっかけうどん」でいただきました 

また海の幸の豊かなこと! 

ビーチも海も美しいので、夏は観光客も増えているそうです 

次回は、長崎に戻って、黒崎から出津(しつ)集落の関連施設をご紹介します。








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