以前、「スピードからの解脱」が目標である旨を書いた。
今日たまたま走っていてそれに近い感覚を得ることができた。
19:30。お台場から湾岸道路を東へ走る。
途中の信号で追いついたスクーターは、黒い色で青いLEDをチカチカさせて下品な音のマフラーに改造してある。
自分の走りに自信があるのか、こちらをチラチラ伺いながら猛然と(下品な音をたてて)加速する。そのスクーターは東雲交差点の手前の右折車線に入り、渋滞の一番前に飛び出すと、まだ目の前の信号が青になる前に爆音をあげて飛び出していった。
マナーもルールもなっていない、お行儀の悪い、知性の欠落しているようなヤツだったかもしれないが、今日は全然、頭に来ることがなかった。逆に『馬鹿じゃねぇの?』と蔑む余裕が生まれた。少しずつ満足感がわいてきた。
『俺は挑発に乗らずに、自分のペースを守ることができた』
『オートバイの楽しみは、スピードだけではない。自分のペースを守って操っているという満足感を得るのも楽しみの一つだ』
『誰も俺のペースを乱すことはできない。俺は俺の刻むビートで走る』
多少ガキ臭い表現かもしれない。
しかし、自分が自分のペースを守れたこと。自分の余裕を信じられたことが、ただ単純に嬉しかった。
『次の楽しみへシフトする』
それはスピードでは得られない、自分の心との一体感をライディングで味わおうとする試みだ。
早さは必要ない。
勝ち負けは必要ない。
ただ俺が俺の走りを楽しもうとしているだけなのだ。
ライダーで良かった。オートバイに出会って良かった。
そんな幸福感を一人で味わいながら、また明日もオートバイに乗りたい。
今日たまたま走っていてそれに近い感覚を得ることができた。
19:30。お台場から湾岸道路を東へ走る。
途中の信号で追いついたスクーターは、黒い色で青いLEDをチカチカさせて下品な音のマフラーに改造してある。
自分の走りに自信があるのか、こちらをチラチラ伺いながら猛然と(下品な音をたてて)加速する。そのスクーターは東雲交差点の手前の右折車線に入り、渋滞の一番前に飛び出すと、まだ目の前の信号が青になる前に爆音をあげて飛び出していった。
マナーもルールもなっていない、お行儀の悪い、知性の欠落しているようなヤツだったかもしれないが、今日は全然、頭に来ることがなかった。逆に『馬鹿じゃねぇの?』と蔑む余裕が生まれた。少しずつ満足感がわいてきた。
『俺は挑発に乗らずに、自分のペースを守ることができた』
『オートバイの楽しみは、スピードだけではない。自分のペースを守って操っているという満足感を得るのも楽しみの一つだ』
『誰も俺のペースを乱すことはできない。俺は俺の刻むビートで走る』
多少ガキ臭い表現かもしれない。
しかし、自分が自分のペースを守れたこと。自分の余裕を信じられたことが、ただ単純に嬉しかった。
『次の楽しみへシフトする』
それはスピードでは得られない、自分の心との一体感をライディングで味わおうとする試みだ。
早さは必要ない。
勝ち負けは必要ない。
ただ俺が俺の走りを楽しもうとしているだけなのだ。
ライダーで良かった。オートバイに出会って良かった。
そんな幸福感を一人で味わいながら、また明日もオートバイに乗りたい。