路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

陽を背負いスベリヒユまで辿り着き

2010年07月25日 | Weblog

 朝から峠を越した街まで親戚の法事。

 どこへ行っても炎天の下。
 途中の川原ではバーべキューの集団が団子虫のように群がっていた。

              

 昼前の法要で、坊さんがいきなり今日の決勝戦は・・・、という話をする。
 高校野球の県大会決勝戦が本日あって、それもその家のすぐ近くの球場で、ということらしい。さらにどちらの高校もその町の高校で、(えーと、ナンテ町だったかなあ。岳下市でいいか。)岳下決戦とかで地元では大盛り上がりらしい。
 ワシは今日が決勝であることも、なんという高校が残っているのかも、もちろんどこでやるのかも全く知らない。
 だからぁ、野球に興味は全くないっての。

               

 法要が済んで、一席ということになって、初めのうちはそれなりにということで推移するも、次第に野球の話に収斂していく。
 どうも本日の対戦は岳下商業と岳下工業で、商業の方は有名な古豪、工業の方は勝てば甲子園初出場、ということであるらしい。さらに出席者の中に商業の出身者もいるし、工業の野球部の2,3年前の保護者会会長、というような人もいるらしい。
 で、宴席そろそろお開きか、という頃から誰言うともなくテレビ観戦の場所がしつらえられて、ワシには理解できない熱狂ぶりとなる。
 どうやら岳下市に無関係なのはワシひとりらしく、野球に全く興味ないのもワシひとりらしい。

                

 で、それから二時間ほど。試合のほうはシーソーゲームで延長戦に入り、熱狂まさに頂点に達するも、ワシは帰りたくて仕方がない。みなさま一喜一憂されるなか、ワシ一人は、誰だよテレビなんかつけたのは、と思ってイジイジしている。
 イチオウ画面見てるけど、野球ってホントつまんねえな。

 ナンダカナア、この暑いのに〇〇じゃねえの。

 で、結局どっちかが勝って、これで帰れるかと思いきや、さらに感想戦がエンエンと続き、ようやく解放されて帰路につくと、球場から帰る車の渋滞に巻き込まれて、モー憤懣やるかたなく法事は終えたのでありました。

 帰り着くと久方ぶりの夕立。

 夜は何日かぶりに涼しくなった。




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