路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

狭量や車の陰の十字草

2012年09月16日 | Weblog

 暑いって云ってるじゃないか。
 バカじゃねえか。ホントに。


                  


 図書館行ったので、松本健一『評伝佐久間象山 上下』(2000 中公叢書)借りてきた。
 正直言って、佐久間象山なんて興味ないんだけどね。
 それに上下巻で長いし。
 読む気ないんだけど。
 
 松本健一がゾウザン、ショウザン、なんて云ってるのかと思っただけで。


                  


 筆者は、「象山伝の不思議」という一節を設けて、十指に余るほどある象山伝が不思議なことに殆ど松代人か長野県出身者によって書かれたものであることを指摘したうえで以下のように書いている。


  この論争については、井出孫六が「しょうざん」説に軍配をあげて、理論的に決着をつけたようにわたしにはおもわれるが、松代および長野県人はなお「ぞうざん」説をとって譲らない。


 これは正確にいえば、「ぞうざん」説をとって譲らないのは、松代および長野市近郊(いわゆる北信)の人間、ということで、それ以外の殆どの長野県人はそんなことにそもそも興味も持っていない。
 長野県のごく一部、それもタイシタ人材も出ずに文化的知的レベルも低い所に県庁が置かれ、地方マスコミの本社もそこにあってひたすら夜郎自大的報道しかできない、そこにこの県と県民の恒常的不幸が存在するのであります。