路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

吊るされて新玉葱の右顧左眄

2012年07月15日 | Weblog

 なんだか変な天気だな。もうずっと変な天気だな。
 梅雨明け近くには毎年大雨だけど、今年の局地的豪雨はサスガに異常である。

                      

 七弦琴というものを聞いて来た。奏者は知ってる人だけど、そんなものを弾く人だとは知らなかった。
 しかし眠たかったな。もう少し寒い頃にやったほうが良かったのではないか。

                       

 江上照彦『明治の反逆者たち』(昭和四十八年 中公新書)
 定価300円だから、昔は新書だって安かった。いつのまに文庫も新書も平気で高くなったんだろう。
 明治4年に幸徳秋水誕生から、大逆事件まで。筆者は経済学者らしいが、明治期社会主義者の群像がまことに手際よくまとめられていて、かつ読みやすい。文章が小説っぽいというか講談調で、参考書として読むには好適。特に脇を固める人たち、西園寺公望とか田中正三とか木下尚江とか、その他近代史にちょくちょく顔を出す人物たちの経歴が読み進むうちにすんなりとわかってきて、しごく便利。
 参考文献も索引もないから、引用が一次資料のものかも定かではないが、この本を基礎教養として、次の興味へと進むのがいいと思いました。

 というわけで、7月半ば、ひどくムシムシしてきたな。