路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

干し柿の格子の奥の護憲かな

2010年11月27日 | Weblog


 うむ、いいかげん画像撮らねば。というわけで今日も画像はなし。

 午後、某法律事務所へ行く。
 弁護士事務所などへ行くのは生れて始めてである。
 その事務所は山際の古民家、というか創立者の実家(おそらく築百年以上は有にあると思われる。)をそのまんま事務所にしてあって、創立者の家はこの地方でも名だたる旧家だから、まさに庄屋様の家へ入っていく気分である。
 広い玄関の昔ながらの格子の引き戸の奥は上がり框に硝子戸がはいって、その奥に10人くらいの男女が働いている。土間から声をかけても誰も気付かず、そのうち通りかかったオバサンがやっと気付いて、どうぞ、と言う。なんで入ってこないんだよ、という風情である。どうやら来た人はドンドン勝手にお入りを、というタテマエらしい。
 で、予約しておいたからすぐに通されたのは事務所の横の、つまりは昔の縁側をパーテーションでかこって応接セットを置いた応接。柱も梁も黒くむき出した日本家屋の一郭でありました。
 この法律事務所は創立者以来の某政党と深い関係があるところだから、その政党のポスターその他があたり一面びっしり貼られている。聞こえてくる電話の応対でも、〇〇党県議団の××から電話です、みたいのが時々混じる。
 まあ、そんな中で諸々のご相談。結論らしき結論も出ず。
 一時間近くいて辞する。
 玄関の脇に土蔵があり、その土蔵越しに隣の寺の地蔵(?)の背が見える。まあ、写メポイント満載の立地でしたが、ここで写真撮ってると公安関係と誤解されてメンドウなことになってもと思い断念した。

 振り返ると二階(おそらく屋根裏)の格子窓に蒲団が干してあって、その横に干し柿がゆれておりました。
 かつての我が家と殆ど同じ造り。たぶん玄関の土間横の階段から上がるんでしょうね。

 いい秋日和。