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「舞い降りた天皇」 加治将一

2019-06-24 21:58:37 | 読書

上巻

スサノオは牛頭天皇と呼ばれ新羅出身。オオクニヌシも。
古墳は墓としてだけでなく。王の王たるを示すものとして生前から造られる。前方後円墳は日本独自のもので、地下ではなくもっとも高い場所に埋葬される。戦争中であっても古墳造りだけは互いに邪魔しない。
四隅突出型墳丘墓(アメーバー型古墳)は出雲に多い。これは上から見ると牛の形のよう。日本には牛は馴染みがなく、韓国的。牛頭天皇と呼ばれるスサノオにも繋がる。つまり新羅系渡来人を示唆している。
途中サンカを自称する人物が登場する。縄文人の流れを組み、渡来人と交わらず生きてきた。つまりサンカこそネイティブということか。
その人物荒木がノートに記したこと。畿内、つまり皇居がなぜ奈良周辺としたか。北九州には中国とのルートがあり必然性があるが、近畿に何かメリットはあったのか。そこで北九州で勢力をつけた一族が、近畿へそれを拡大した。近畿には、蘇我、物部、中臣、河内、葛城などの有力な豪族が現れていた。
天皇と言葉を発明したのは天武で、その時点で40代と称した。そこで記紀を編纂し歴史を創造した。天皇は武力を持たず祭祀で統治した。
奈良の盆地は元々海水がたまっていた。大阪も今より内側まで海だった。地名、難波は難しい波。梅田は埋め立てたから「埋めた」が由来(は、ちょっと無理があるような)、南方は南潟、枚方も平潟から来ている。海と奈良は大和川を通じて繋がっていた。
君が代の歌詞は北九州の王のことを歌っている。
魏志倭人伝には邪馬壹国と書かれているが、異称日本伝で松下見林によって邪馬臺国と改竄されている。つまりヤマト国。
 
下巻
邪馬台国(ここでは邪馬い国)の場所から始まる。高木彬光の小説で出てきた。海を何里渡ったか。「海を渡る」と「水行」の違い。前者は海で、後者は川。
対馬→日神→奈良。壱岐→月神→京都。月神が祀られているのが松尾大社。秦氏が建てた。渡来する際、製鉄、養蚕、機織などの技術を持ってきた。太秦にも秦の文字。八幡は元は八秦。奉納は秦納。
須久岡本遺跡はナ国王墓の可能性が高い。それは小さく、イメージと違う。しかし副葬品がすごい。
木花開耶姫が産んだのが、ホノスソリ、ヒコホホデミ、ホアカリで、ヒコホホデミは神武天皇の祖父。
対馬→奴国→剣→熱田神宮。壱岐→伊都国→鏡→伊勢神宮。
剣と鏡は対馬と壱岐の島の形に似ている?
大物主といとが結ばれ、Xと三輪族の娘、媛蹈鞴五十鈴姫が結ばれる。
 
上巻
20190609読み始め
20190612読了
下巻
20190617読み始め
20190624読了

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