ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

大三島ブルーワリー「ホワイトエール」

2019-06-28 21:01:39 | ビール

このホワイトエールはオミシマエールと比べむしろ緑がかった色に見える。

濃いめの琥珀色にやや緑が混ざっている。

飲んでみる。

これもなかなか個性的な味。コリアンダーの風味だと思うが、ふと山椒を想起させる。

キリンのSVBの「Daydream」に近い。

しかし、そこまで山椒を強調しているわけではなく、上品だ。

昔ならではの駄菓子のオレンジラムネのような風味。

始めから終わりまで通してオレンジの香りが浮遊する。

ビールらしからぬ味で、ジュースのようにコクが無いわけではない。規定外の飲み物だ。

オミシマエールはゆっくり飲みたいところだが、味を確かめているうちに飲み干してしまう傾向にある。

なので、このホワイトエールこそゆっくり時間をかけて味わえるのではないか。


大三島ブルーワリー「オミシマエール」

2019-06-28 20:27:23 | ビール

大三島ブルーワリーのビール。

その名の通り、愛媛県にある大三島、そして大山祇神社に近い醸造所だ。

古民家を改装した感じで、パブとして中で飲むことも可能だが、持ち帰りもできる。

ただし、缶や瓶での販売はない。ペットボトルにその都度注いで持ち帰るのだ。

そのため1,2日中に飲む必要がある。

大三島だがオミシマエールというのだろうか。

コーヒー豆の風味が特徴で、愛媛県だったかとあるコーヒー豆を使用しているとのことで、

黒ビールを目指したビールかと連想した。

しかし、液の色は黒くなく、やや褐色で、濁りだ。

注いでみる。

香りはペールエール風の柑橘風の香りで、濁りからくるのか角が取れたまろやかな香り。

飲む。

これは予想外の味だ。確かにコーヒーの風味。コーヒーというよりコーヒー豆か。

つまりペールエールそれらしさである、ホップの柑橘系の風味が八割方コーヒーの風味に置き換わっているのだ。

ホップもコーヒーも風味のベクトルが似ているのだろう。

香りからよくあるペールエールという先入観で飲んだ時の、この意表を突いた味には脳が処理できない。

コンクリート感のある味ともいえる。これまでの表現法を超える。

黒ビールのような焦げ感があり、黒ビールを目指した味かと思いきや、柑橘感もある。

飲んで味を確認するごとに表現方法がわからなくなるという不思議なビール。

いつか、この古民家風のパブの中で(畳敷き)でのどかな風景を眺めながら飲んでみたいものだ。