医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

業務上横領容疑:研究費流用 国立がん研究センターが告発

2014-03-22 19:31:57 | 医療界
 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)の元小児腫瘍科長、牧本敦医師(46)が国の研究費約550万円を私的に流用したとして、同センターが業務上横領容疑で警視庁に刑事告発していたことが分かった。

 同センターによると、牧本医師は2007〜08年度、厚生労働省から支給された小児がんの治療法などに関する研究費の一部約2570万円を病院に出入りしていた都内の取引業者に預けて保管させ、うち約550万円を私物のテレビや掃除機の購入費などに充てていたとされる。

 同センターは13年2月に牧本医師を懲戒解雇した。流用分は全額返還されたが、悪質性が高いとして告発に踏み切った。牧本医師は同センターの調査に対し、「年度内に予算を使い切れず、その分を預けてしまった」と話しているという。

 牧本医師は00年から同病院に勤務。05年に小児科医長、10年に小児腫瘍科長に就いた。

 同センターでは、牧本医師の問題が発覚した後の調査で、他にも研究費を業者に預けるなどの手口で約4000万円分の不正経理が判明。医師4人が停職や減給などの懲戒処分を受け、職員ら19人が厳重注意を受けた。【浅野翔太郎、福島祥】

2014年03月21日 06時00分 毎日新聞
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