医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

日赤名古屋第二病院で医療過誤 適切な治療行わず高校生死亡

2024-06-17 22:19:06 | 医療界

名古屋市昭和区にある日赤名古屋第二病院は、去年、腹痛やおう吐を繰り返した16歳の男子高校生を当初、研修医が急性胃腸炎と誤って診断し、その後も対応した医師らが適切な治療を行わなかった結果、男子高校生が死亡する重大な医療過誤があったと発表しました。

病院によりますと、去年5月28日の早朝、16歳の男子高校生が、腹痛やおう吐、下痢などを訴え、救急車で搬送されたということです。

研修医が診察し、CT検査で胃の拡張を確認した一方、血液検査で脱水が疑われる数値が出ていたことを見逃し、上司の医師に相談せずに急性胃腸炎と診断して整腸剤などを処方し、帰宅させました。

高校生は症状が改善しなかったため、同じ日の昼前に再び救急外来を受診しましたが、別の研修医も新たな症状はないと判断して翌日、近くのクリニックを受診するよう指示したということです。

高校生が翌朝クリニックを受診したところ緊急処置が必要だと判断され、改めて日赤名古屋第二病院を受診した結果、十二指腸が閉塞(へいそく)する病気、上腸間膜動脈症候群の疑いと診断され、入院しました。

しかし、医師や看護師らによる処置が適切に行われず翌日の未明に心停止となり、意識不明のまま、およそ2週間後に亡くなったということです。

病院は事故調査委員会を設置し調査した結果、十二指腸の閉塞に対して適切な処置が行われず、脱水への治療も遅れたことなどにより心停止となり死亡したと結論づけられたとして、遺族に対して謝罪したということです。

亡くなった高校生の家族は「何度も助けられる機会はあったのに見過ごされてしまいました。目の前で苦しんでいる人の声をもっとしっかり聞いてください。16歳の男の子の人生を突然終わらせてしまったこと、夢見ていた未来を奪ってしまったことを決して忘れないでください」とコメントしています。

佐藤公治 病院長は「苦痛とおう吐に苦しむ患者に最後まで適切な対応をせず、未来ある患者を救うことができなかった。大変申し訳なく、心からおわび申し上げたい。職員一丸となって再発防止に努めていきたい」と話しています。

2024年6月17日 NHK


名大病院 学生が電子カルテ画像をSNSに投稿 別患者の手術画像も

2024-06-17 22:16:17 | 医療界

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)は14日、同大大学院医学系研究科の学生が、同院の患者2人の個人情報を含む電子カルテ画像などをSNS(ネット交流サービス)に投稿していたと同院のホームページ上に公表した。

 同院によると、投稿があったのは2020年3月で、患者2人の氏名と入院診療科名、電子カルテの作成日時が分かる画像だった。さらにこの2人とは別の、個人が特定できない患者の手術画像なども投稿していた。既に投稿は削除され、同院は患者や家族に謝罪した。これまでに投稿された情報の不正利用は確認されていないという。

 丸山彰一病院長は「関係する皆様にご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。学生への倫理教育を徹底し、再発防止に努めたい」としている。【川瀬慎一朗】

2024年6月15日 毎日新聞


暴行容疑で逮捕の読売新聞社員を不起訴処分 東京地検

2024-06-17 21:12:37 | マスコミ

 駅のホームに居合わせた面識のない男性に暴行を加えたとして現行犯逮捕された読売新聞の社員について、東京地検は不起訴処分としました。

 読売新聞の社員(31)は3月、東京メトロ千代田線千駄木駅のホームで、40代の男性を殴るなどして暴行を加えた疑いで現行犯逮捕されました。

 警視庁によりますと、ホームのベンチに座っていた男性を蹴った後、さらに右手で頬を殴ったということです。

 逮捕後の取り調べに対して容疑を認めていて、東京地検は13日付で不起訴処分としました。

 理由は明らかにしていません。

2024年6月14日 東日本テレビ