医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

女児の口ふさぎ「殺すぞ」脅して性的暴行 「通り魔同然で悪質」 元警視庁の巡査部長に有罪 地裁松戸支部

2023-03-21 20:12:32 | 法曹界
 千葉県内の集合住宅敷地で13歳未満の女児にわいせつな行為をしたとして、強制性交の罪に問われた警視庁公安部の元巡査部長、小林徳之被告(39)=松戸市=の判決公判が20日、地裁松戸支部で開かれ、本間敏広裁判長は「悪質な犯行」として懲役4年4月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 本間裁判長は判決理由で、被告は路上で見かけた面識のない女児の後を追い、エレベーター内で女児の口をふさいで「殺すぞ」と脅して性的暴行したと指摘。「通り魔同然の悪質な犯行」と言及した。

 警察官として国民を守る職責がありながら犯行に及んだとし「強い非難にあたる」と指弾。「被害弁償を済ましていることを考慮しても服役は免れない」と述べた。

 2月27日の論告求刑公判では、女児の母親の意見陳述書を代理人弁護士が朗読。「まだ10年程度しか生きていない娘は、一生苦しみを背負わなければならない。できるなら一生刑務所から出ないでほしい」と述べた。弁護側は「できる限り寛大な判決にされるべき」と求めていた。

 判決によると、昨年5月4日午後3時35分ごろ、県内の集合住宅敷地内に侵入し、県内の13歳未満の女児にわいせつな行為をした。

 警視庁は昨年12月、被告を懲戒免職処分とした。

2023年3月21日 千葉日報

京都の弁護士が業務停止8ヵ月 法律相談受けた後、相手側代理人に 過去にも依頼放置で処分

2023-03-21 20:06:20 | 法曹界
 京都弁護士会は20日、2件の職務規程違反があったとして、同会所属の黒田充治弁護士(63)を業務停止8カ月の懲戒処分にした、と発表した。黒田弁護士の懲戒処分は計6回目。

 弁護士会によると、黒田弁護士は2002年ごろ、依頼者から債務整理についての委任を受け、05年ごろにかけて毎月5~10万円の送金を受けたにもかかわらず、進捗を報告しなかった。

 また、17年9月ごろに法律相談を受けていた別の依頼者が、18年12月に原告として大津地裁に起こした損害賠償請求訴訟で、黒田弁護士が被告側の代理人に就任して答弁書を提出するなどの利益相反行為を行ったという。

 弁護士会の聴き取りに対して、黒田弁護士は事実関係を認めているという。黒田弁護士は、依頼の放置や会費滞納などで過去にも懲戒処分を受けており、今回も謝罪や示談をしていないなどの事情から、業務停止8カ月が相当だとした。

2023年3月21日 京都新聞

医学部不正入試の順天堂大、1億6675万円支払いで和解…1183人と消費者機構に

2023-03-21 20:03:14 | 医療界
 順天堂大の医学部不正入試問題を巡り、特定適格消費者団体のNPO法人「消費者機構日本」が元受験生に代わって同大に受験料などの返還を求めた裁判は20日、東京地裁(中吉徹郎裁判長)で和解が成立した。原告側弁護団によると、同大が元受験生1183人や機構に総額約1億6675万円を支払う内容。同機構が起こした同種の裁判で和解が成立したのは、東京医科大に続き2件目。

 機構によると、支払総額には、1183人分の受験料や裁判資料の送付代のほか、裁判を担った機構の報酬などが含まれている。

 裁判は消費者裁判手続特例法に基づき、2段階に分けて行われ、2021年10月に順大側の受験料(1回4万~6万円)などの返還義務が確定した。

 その後、個別の支払額を決める手続きに移り、機構が17、18年の入試で不合格となった女子や浪人生1197人の参加を届け出ていた。この日の和解までに、1人は金額を争わずに確定し、13人分は本人からの申し出などに基づき、請求を取り下げていた。

 特例法に基づく裁判はこれまでに4件起こされ、回収金額としては過去最高となった。

2023年3月20日 読売新聞