医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

医学部不正入試の順天堂大、1億6675万円支払いで和解…1183人と消費者機構に

2023-03-21 20:03:14 | 医療界
 順天堂大の医学部不正入試問題を巡り、特定適格消費者団体のNPO法人「消費者機構日本」が元受験生に代わって同大に受験料などの返還を求めた裁判は20日、東京地裁(中吉徹郎裁判長)で和解が成立した。原告側弁護団によると、同大が元受験生1183人や機構に総額約1億6675万円を支払う内容。同機構が起こした同種の裁判で和解が成立したのは、東京医科大に続き2件目。

 機構によると、支払総額には、1183人分の受験料や裁判資料の送付代のほか、裁判を担った機構の報酬などが含まれている。

 裁判は消費者裁判手続特例法に基づき、2段階に分けて行われ、2021年10月に順大側の受験料(1回4万~6万円)などの返還義務が確定した。

 その後、個別の支払額を決める手続きに移り、機構が17、18年の入試で不合格となった女子や浪人生1197人の参加を届け出ていた。この日の和解までに、1人は金額を争わずに確定し、13人分は本人からの申し出などに基づき、請求を取り下げていた。

 特例法に基づく裁判はこれまでに4件起こされ、回収金額としては過去最高となった。

2023年3月20日 読売新聞
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