拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

セッション20/シンジのパート「日本人同士の支えあい」

2012-02-19 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

今日は翼が通うフランクフルトの日本人小学校と、同じ敷地内の日本人中学校、そして平日は夫々の現地校に通いながら、土曜日だけ同じ校舎に通う日本人補習校の子供達の合同運動会に行ってきました。

全日と補習校で小学校1年生から中学3年生までが一緒に行うので、子供だけで400人以上いてかなり大規模ではありますが、かけっこや綱引き、玉いれや、リレー、ねぶた祭りのような合同遊戯等、中身は僕達のよく知っている日本の運動会そのもの。

運動会になるとお父さん達の主戦場となるのか、望遠レンズの付いた一眼レフのデジカメ片手に、我が子を撮影するベストポジションを求めて、子供達以上に親の方がシノギを削っていましたが、海外での狭い日本人社会なので、隣をよく見ると仕事上のお客さんだったりして、「あ、どうもお世話になっています」と挨拶したら、子供がかけっこでゴールしていたみたな事が、あっちでもこっちでも起こっていました。(笑)


本当に海外での日本人コロニーは狭いので、仕事で旦那さん達が初めて名刺交換をした後に話をしてみると、子供同士が日本人小学校のクラスメートだったり、実は奥さん同士が知り合いだったりすることがよくあります。

否が応でも公私共に繋がってしまうので、仕事で下手は打てないというのはありますが、一方で、独身の他の同僚には厳しくクレームを言うお客さんでも、子供が同級生の僕には、すごく丁寧に接してくださるという利点もあります。
(もちろん僕はお客さんに怒られるような事はしていませんけれど。笑)


こういった日本人同士の繋がりがあると、どこのお店が美味しかったとか、デュッセルドルフのインマーマン通りに新しく出来たラーメン屋は、麺を日本から空輸していて日本と同じ味だからぜひ1度行ってみて等、私生活でも情報交換ができてすごく助かります。

最近ではインターネットで日本をテレビ番組を見ることができたり、父の日や母の日でもネット通販で日本の両親へ配達ができたり、デュッセルドルフやフランクフルトのような、比較的日本人コロニーが大きい都市では、日本人の作る日本料理店が複数あったり、日本の本屋まであったりと、海外でもかなり日本に近い生活を送ることができます。


年配の10年以上海外生活をしているお客さんの話を聞くと、昔は日本にもう帰らないつもりで日本を出たものだったが、最近の若い人達は毎年のように日本へ一時帰国するし、軽い気持ちで海外に来ていると嘆かれたことがあります。

でも経済の背景等から、これからもっともっと日本人が海外で活躍しないといけない状況の中では、海外へ出る敷居は、低ければ低い方がいいと僕は思っています。

たとえ任期が3年でも、そこで得たものを日本に持ち帰って、日本の未来の為に役立てられればそれで良いのではないかと。


もちろん日本人同士の付き合いしかなく、まったく現地に溶け込もうとしないのは問題だとは思いますが、中国の架橋の人たちの様に、同じ日本人同士が支えあって、海外で頑張っていくことは、これからの日本にとっては大切なことだと僕は思うんです。

ドイツに来る前に東京で仕事をしていた時は、人との関係が希薄になりがちだったかもしれないと今振り返ると感じますが、これからの日本の未来を考えると、日本人同士がもっと手を取り合い、助け合っていくことが大切だと感じています。

そう、僕とカズさんのように。
(僕達の場合は、いつも僕ばかり一方的に助けてもらっていますね。ホントすいません。汗)





P.S.
お客さんに紹介してもらい訪れた、デュッセルドルフのインマーマン通りにある、ラーメン店の一杯です。

さすが空輸で日本から麺を運んでいるだけあって、日本ラーメンと同じクオリティでした。(笑)



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