拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

いよいよ決勝戦

2014-07-13 | その他


熱い夏を楽しませてくれたW杯ブラジル大会もいよいよ決勝戦です。

3大会かけてチームを作り上げてきたドイツか。それともメッシが英雄となるのか。

明日はいつもより少し早起きして、テレビの前に噛り付きたいと思います。

3位決定戦後に1つだけ

2014-07-12 | その他


3位決定戦に意味があるのか?といった声があちこちできこえていますが、W杯ブラジル大会は地元ブラジルがオランダに0-3で完敗しました。

ネイマールがいない今のブラジルは、先に失点すると点がとれないような気持ちになってしまっているのだなと感じます。


現代サッカーは、いかに相手より1歩先に足を出すか。

一定の実力をもったチーム同士の試合を決めてしまうのはその差なのだと、ボールをとりに行く最初の1歩と最後の1歩の重要性をよく痛感させられます。


さて3位決定戦、そしてその前のブラジルvsドイツでも感じたことですが、大会が進むにつれて、審判のジャッジが流す方向で進んでいるような気がしています。

審判目線で言えば判断基準は一試合で一貫することが重要。

この試合この場面で笛を吹かなかったのだから、同じような状況でも流さざるを得ないという形となります。


初戦の西村主審のPK判定でのバッシングの影響からか、90年代の試合を止めない笛の方向に戻ってしまった感があります。

ただ結果的に選手目線では、このプレイがセーフだったのだから、もう少し行っても大丈夫とか、やられたらやりかえす的な、よりラフプレイの方向に行きがちです。

1歩の差が試合を決める現代サッカーにおいて、相手より一歩前に出るためには、手足も含めて何でもやるという方向に行きがちなのも、選手目線ではわかる部分があります。(どうしても負けられない試合で、相手の実力を認めていればいるほどそうなります)

だからこそ選手を怪我で失わない為にも、現代サッカーでは、危険なプレイに対して積極的に笛をふくべきだと自分は思っています。


この試合にネイマールがいたら、きっともっと世界中の人々がこの試合をより楽しむことができたでしょう。

準決勝でもっと積極的にラフプレイに対して笛を吹いていたなら、あの場面で相手選手はもう少し違った対応になっていたと思います。

どんなにバッシングを受けようと、それが選手生命を守り、結果的にスタープレイヤー達の素晴らしいサッカーを、世界中がより楽しむことができるよう「サッカー界の現在と未来を守る審判団」であって欲しいと、そんなことを感じていました。。。

決勝はドイツvsアルゼンチン!!!

2014-07-10 | その他



予想通り?決勝はドイツvsアルゼンチンになりましたね。

試合開始前は正直PKまでもつれ込むとは思っていなかったのですが、マラドーナのチームだった86年と90年に続いて3度目の同一顔合わせとなりました。


心配なのはメッシの不調(あえて?)と、ディマリアの怪我の具合でしょうか。

この日の準決勝もPKこそGKロメロが主役でしたが、120分間ではマスチェラーノの懸命のディフェンスが目立ちました。


客観的にみればファイナルは、準決勝を1日早く試合を消化し、かつ楽な試合展開だったドイツの圧倒的有利な状況です。

しかし大勝の後には意外な結果が待っていたりするのが、勝負の世界です。


W杯はアメリカ大陸で開催される大会では南米のチームが優勝、欧州大会では欧州のチームが優勝してきた歴史があります。

その歴史は再び繰り返されるのでしょうか。
それとも新しい時代の扉が開かれるのでしょうか。


4年前のトレンドは「ボールポゼッション」で、最もそれに優れたスペインが優勝しました。
同じ観点で言えば、現在のトレンドはアトレティコやドルトムントに代表される「インテンシティ」(激しさ)。

ペップ・グラディオラがポゼッションフットボールをバイエルンで浸透させ、現在のドイツ代表もよりそのスタイルが顕著になっていますが、もともとドイツサッカーはインテンシティの高いサッカーを展開してきました。
(自分のサッカー感もその影響を強く受けています)

しかし準決勝までのそれをみると、前線から激しい守備をし、縦に速いインテンシティの高いスタイルは、両チームとも展開しておらず、個人的には「う~ん」という感じだったりもします。
(特に試合中数回の鋭い攻撃以外、いわゆる地蔵状態の今大会のメッシのスタイルは、現代サッカーとのギャップを感じます。ペップの監督時代にカンプノウで自分がこの目でみてきた、メッシの切れ味鋭いプレイは実は今も健在で、「本番の決勝まで温存」であれば良いのですけれど)

ただ「次の4年」を考えると、キーワードは「インテンシティの高いサッカーをベースにしたポゼッションとカウンターのミックス」(ポゼッションとカウンターは本来反意語ですが、試合展開や相手によってスイッチを切り替えるそんなイメージです)のような気がしていて、後に振り返るとこの大会がその転換期になるのかもしれません。
(「試合する側」にとって真逆のスタイルを使いこなすのは、かなり大変ですけれど。苦笑)


成熟の時を迎えたドイツか。

それともこの1試合に選手生命のすべてをかける天才メッシを擁するアルゼンチンか。

果たして運命の女神が微笑むのはどちらのチームでしょうか。


決勝戦は日本時間7月14日のAM4時です。


ドイツが決勝進出!!!

2014-07-09 | その他


W杯のファイナルには、地元ブラジルを破りドイツが進出です。

それにしてもこの点差は、すご過ぎますね。。。

6年住んだドイツ(週末サッカースタジアムに通い、年金もらえる資格も頂いた第二の祖国???)が決勝進出ということで、喜ばしい限りですが、ネットで騒がれているような実力差は正直無いと思っています。

チアゴ・シウバとネイマールがいれば、結果はどうなったかわからないですが、これもW杯なのでしょうね。
(ネイマールの不在以上に、現在世界最高のCBとも言われるチアゴ・シウバが抜けると、まさに別のチームという印象で、それだけ今大会のセレソンにおける彼の存在の大きさを感じます)

ただクリンスマンのアシスタント時代から数えると、レーヴ率いる今のドイツ代表チームは同じコンセプトで3大会を戦って来ていますので、チーム成熟度はどの国よりも高く、シウバ不在でバラバラになったブラジルとの「チーム完成度の差」が出た試合だったと思います。


なおこの試合のもう1つの注目は、クローゼがW杯の歴代得点で単独首位にたったことでしょうか。

2002年の日韓W杯の決勝で、横浜のスタジアムで彼のプレーをみてから12年の月日が経ちましたが、彼がW杯最多得点者になるとはあの時誰も思いませんでした。(その決勝戦の相手は、今回彼が記録を抜いたロナウドのいるブラジルでした)

彼は9歳でドイツに移住するまでポーランドで生まれ育ちました。

ドイツでは9歳で人生が決まる(進学できる学校か職業訓練校かに振り分けられる)のですが、彼は後者で大工の修行をしていました。

時代が違えばサッカー選手ではなく、大工だったかもしれないと考えると、世の中は不思議な力が働いているような気がします。
(プロサッカー選手になるまでは、実際に大工として働いていたそうです)


この目に見えない不思議な力と関連するかどうかわかりませんが、実はネイマールとシウバの欠場が決まるより前から、なんとなくブラジルはセミファイナルまでのような気がしていました。
(スピリチュアルな話をしている訳ではありませんが)


同じレベル感で見えない力が働いて、何となく今晩のもう1試合はアルゼンチンが決勝進出しそうな気がしています。

さて結果はどうなるでしょうか。


W杯ブラジル大会も残り僅か3試合です。





順当なベスト4

2014-07-06 | その他


W杯もいよいよ佳境に入り、ベスト4が出揃いました。

ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、オランダと、大方の予想通りという感じでしょうか。

ここまで多くの驚きを与えてきたコスタリカも夢潰えましたが、PK戦であと一歩というところまで善戦しました。
(PK戦はサッカーの世界ではジャンケンみたいなものなので、スター選手がいない中、この成績は本当に素晴らしいと思います)

しかしながら第三地域での大会と違い、南米や欧州で行う大会ベスト4に勝ち残るには、最後はやはりチームの地力がモノを言うのかもしれません。


一方で心配されるのがブラジル。

エースのネイマールが骨折で大会を離脱し、チームの中心であるキャプテンのチアゴ・シウバが累積で出場停止と、地元ブラジルが正念場を迎えます。

相手はチーム完成度の高いドイツ。これまた非常に面白い対決です。


一方でメッシを擁するアルゼンチンも24年ぶりのベスト4入り。

24年前と言うと自分が少年時代に初めてW杯をみたイタリア大会です。

そしてその時のカードは、ベッケンバウアー監督率いるドイツ(当時はベルリンの壁が崩壊済みも西ドイツの国名で、メンバーはマテウスやクリンスマン、そしてJリーグでも活躍したブッフバルトやリトバルスキーもいました)と、マラドーナ擁するアルゼンチンの対決でした。

勝手な推測ですが、ひょっとしたら今回もドイツとアルゼンチンの決勝になるのでは???と、そんな気がしていますが、ブラジルやオランダも強いので、最後まで目が離せません。


世界中が熱狂しているブラジルW杯ですが、それもいよいよあと1週間。

もう少し、この熱い夏を楽しみたいと思います。