拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

メスキータの中央礼拝堂(コルドバ/スペイン)

2010-11-30 | 旅フォト(スペイン・マルタ)

メスキータでひときわ高くそびえ立つ中央礼拝堂です。

この礼拝堂の建築が始まったのは、コルドバがキリスト教徒の手に戻ってから約300年後となる16世紀とのこと。

コルドバのキリスト教徒達は、このメスキータのイスラム芸術を理解し、キリスト教会となった後も、そのままの姿で3世紀近くも保存してきましたが、時の王カルロス5世がメスキータを1度も見ることなく、この礼拝堂建設の為の改築を許可してしまったのだとか。


コルドバ市民の必死の抵抗もむなしく建築されてしまった中央礼拝堂ですが、建築開始後にこの地を初めて訪れたカルロス5世は、「どこにでもある礼拝堂を作る為に、世界で唯一の建築物を壊してしまった。知っていれば決して手をつけさせなかったのに」と嘆いたと言われています。
(礼拝堂建築はその後も18世紀中盤まで約250年もかけて続きます)


アルハンブラ宮殿中心部にも場違いな?カルロス5世宮殿を建設し、あっちこちで「やってもーた」をしている迷建築王のカルロス5世ですが(汗)、礼拝堂建築に関わった建築家エルナン・ルイスとその子孫達は、メスキータのイスラム芸術との融合に苦心し、1000本以上あったと言われる円柱の森は約850本まで減ったものの、破壊を最小限に留めたと言われています。


メスキータのミフラーブ(コルドバ/スペイン)

2010-11-29 | 旅フォト(スペイン・マルタ)


メスキータ内に現存するイスラム教設備の1つであるミフラーブです。

中央のくぼみが、メッカのカアバ神殿の方向を指していると言われています。


イスラム教徒にとってミフラーブは祈りの為の大切な場所で、ミフラーブがあればその場所はモスクなのだとか。


現在は祭壇やパイプオルガン、ステンドグラス等が設置されキリスト教会となっているメスキータですが、2つの宗教が融合する形で、今なおイスラム教のモスクとしてもあり続けています。

花の小道(コルドバ/スペイン)

2010-11-28 | 旅フォト(スペイン・マルタ)


コルドバのメスキータの北西に広がる、ユダヤ人街の花の小道です。


歴代カリフに優遇されコルドバの経済を支えたユダヤ人によって作られた街ですが、イスラム勢力最後の地となったグラナダがスペイン人の手に取り戻され、レコンキスタ(キリスト教国のイベリア半島再征服運動)が完了した1492年のユダヤ人追放令によって、ユダヤ人はこの街から姿を消しました。


ユダヤ人街のアンダルシアらしい白壁の家並みの横には、鉢植えの花々が置かれあちこちの小道を飾っていますが、毎年5月になるとその美しさを競うパティオ祭りが行われるのだとか。


花の小道の合間からは、メスキータの尖塔をみることが出来ます。

本日は雪

2010-11-27 | その他
フランクフルトは今日朝からずっと雪が降っています。


今週末からフランクフルト市内でもクリスマスマーケットが始まりますが、雪化粧の中のマルクトになるんでしょうか。

寒い中、準備をするお店の人たちは本当に大変です。


でも寒すぎて、お客さんだけじゃなく、お店の人たちも皆家でゴロゴロとしてたりして。


、、、ドイツだったら本当にありえそうだ。(苦笑)

メスキータのパイプオルガン(コルドバ/スペイン)

2010-11-26 | 旅フォト(スペイン・マルタ)


メスキータのパイプオルガンです。

「水平トランペット」と呼ばれる、水平に突き出た中央のパイプが特徴的のイベリア式オルガンです。


チャンスがあれば、ぜひ1度こんなオルガンを弾いてみたいのですが、、、。

メスキータ(コルドバ/スペイン)

2010-11-25 | 旅フォト(スペイン・マルタ)


コルドバのメスキータこと、聖マリア大聖堂です。


6~7世紀の西ゴート王国時代の聖ビセンテ教会だった場所に、後ウマイヤ朝をひらいたアブデ・ラーマン1世が785年に建築を開始し、その後3回の拡張工事を経て987年に、2万5千人をも収容可能な現在の大モスクの形になったと言われています。


メスキータといえば円柱の森と呼ばれる850本の柱が連なることで有名ですが、最盛期にはこの円柱も1000本を越えていたとか。



1236年にスペイン王フェルナンド3世の軍によってコルドバはキリスト教勢力に奪回され、その後モスクがキリスト教会に転用されます。

モスクと教会が同居しているケースでは、イスタンブール(旧コンスタンティノープル。1453年にオスマン帝国により陥落)のアヤソフィアが有名ですが、キリスト教会からイスラムモスクへ転用されたアヤソフィアに対して、メスキータはモスクがキリスト教会に転用された世界でも非常に珍しい例です。


スペイン語でモスクを意味するメスキータは、スペインに現存する唯一の大モスクで、ユネスコの世界遺産にも登録されています。


アンダルシア地方の世界遺産と言えば、グラナダのアルハンブラ宮殿が有名ですが、個人的にはこのメスキータの方が、軍事&政治の場所と、祈りの場所との性質の違いもあってか、ずっとスケールが大きい歴史遺産だと感じました。


コルドバはマドリッドからAVEで約1時間50分と比較的アクセスも容易なこともあり、マドリッドを訪れた人たちに、ぜひ一足のばして訪れてみて欲しい場所だと思います。





ドイツはもう冬です

2010-11-24 | その他

ドイツはここのところ最低予想気温が連日マイナスで、天気予報に雪マークがつくようになりました。


夕方も4時位には真っ暗で、いよいよ本格的に冬入りした感じです。


各都市でもヴァイナハツ・マルクト(クリスマスマーケット)が始まり、町中では夜になるとクリスマスの飾りつけがキラキラと輝いています。


今年は東西ドイツ統一20周年ということもあり、旧東ドイツのマルクトを訪れてみようかと考えています。

ドイツの祝日

2010-11-23 | その他

今日は日本では勤労感謝の日の祝日。

でもドイツでは振り替え休日制度が無く、今年はクリスマスも年明けのお正月も土日にぶつかり、フランクフルトでは6月の祝日が2010年の最後の祝日で、次が2011年の4月だったりします。

数えてみると実にトータル10ヶ月以上も祝日なし。

ドイツは取得可能な有給休暇日数が日本と比べて多い関係で、「沢山休みがあっていいね」と言われますが、年間を通してみると、多いんだか少ないんだかよくわかりません。。。(汗)

アルバイシン(グラナダ/スペイン)

2010-11-22 | 旅フォト(スペイン・マルタ)


アンダルシア地方らしい白い家が立ち並ぶアルバイシンです。


アラブ統治時代に城塞都市と発展したグラナダ最古の町並みが残る地区で、写真はアルハンブラ宮殿からの眺めです。


アルバイシンの丘からは、アルハンブラ宮殿が一望できることで有名ですが、現地在住の方の話では、同エリアでは北アフリカからやって来たと思われる首絞め強盗がよく出るとか。


アルバイシン地区へ少人数で行く際には、くれぐれもご注意を。


散髪DAY

2010-11-21 | その他

土曜日にフランクフルト市内で髪を切ってきました。

夏に日本へ一時帰国した時以来なので、かなり短くなった印象。<結構のびていたので


日本人のお店だとちょっとお値段が高めですが(カットで50EUR位)、今日は癒し系のお姉さんに切ってもらったので、満足度100%&元気度UPで帰ってきました。(笑)


もうちょっと短いスパンで切りに行こうかと思ってみたりして。。。