拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

セッション13/シンジのパート「"プチ"・ロング・ヴァケーション体験?」

2012-02-04 | ニッポンジン!



拝啓、カズさん。シンジです。

ドイツに来て1年が過ぎ、2度目の夏を迎えました。

有給もすっかり溜っているので、1週間だけ夏休みをとって、家族でギリシャのクレタ島に来ています。

同僚のゲッツェはドイツ人だけあって、来月3週間の夏休みをとる予定ですが、お客さん先の常駐の身で日本人なので、「1週間の休暇を戴きます」と言うのがやっとでした。

(ドイツでは通常最低2週間は休暇をとるらしく、ゲッツェに「なぜシンジのワラーブ(ヴァケーションのこと)は1週間だけなの?お金が無いの?」と、何度も繰り返し聞かれました。苦笑)

それでも日本の職場の時と比べたら、祝日1日をプラスした10日間のギリシャ旅行は、人生初のロング・ヴァケーションです。(笑)


ドイツの休暇は1箇所滞在型で、ビーチやプールサイドでのんびりと過ごすのが基本なのだそうです。

またドイツから訪れる欧州内のヴァケーションでは、AI(オール・インクルーシブ)の旅行プランが広く普及しており、これには往復の航空券とホテル代、3食の食事と滞在中のホテル内のドリンク代、ホテル内のイベント費用等が含まれています。


一昨日までは妻の麻友と翼と3人で、プールサイドやビーチでのんびりしていたのですが、常駐先マネージャーの古谷さんから教えて戴いた、サントリーニ島北端の町イアに、クレタ島から日帰りで行ってきました。

イアの展望台からの風景は、ギリシャらしい白い建物が立ち並び、青いエーゲ海との調和が素晴らしく、まさに絶景でした。


しかし肝心の夕日はと言うと、6月中旬で日没が8時半と遅く、ホテルで日帰りの船とタクシーをあらかじめアレンジしてもらっており、日没を見れぬままクレタ島に戻るはめに。

古谷さんがサントリー二に行ったのは、日没がそれ程遅くない春のイースターの時期で、しかもイアに1泊されたと言っていたのをすっかり忘れていました。(イアに着いてから麻友に「そういえば日没って何時だっけ」と言われ、初めて気がつきました。涙)

それでもイアの景色と、クレタへ戻る船上で見た水平線に沈む夕日は、とても素晴らしかったです。


ドイツに駐在している日本人の中には、長い休暇をとるドイツのヴァケーション文化に否定的な人達もいますが、例え1週間でも、彼らの価値観、文化に飛び込んで体験してみて、少しその良さが分かった気がします。

ドイツの人達は、休暇の為に働いているといっても過言でないそうですが、個人的にメリハリは大切だと思いますし、休める時にはしっかりと体を休め、プライベートも充実させて、それを仕事に生かせれば良いのだと、今回強く思いました。


日本だと"協調性"が重視されるので、周りが誰も休みをとらないと、空気を読んで休めないのでしょうが、ドイツは法律で企業に対し、社員へ有給消化させることを義務付けており、有給消化させない企業への罰則もある為、僕達日本人でも休暇をとりやすいというのがあります。

良いところはうまく取り入れ、悪い部分はカイゼンするというのも日本の良い文化なのでしょうから、人生に疲れきっている人が増えていると言われる日本も、ドイツ式バケーションの仕組みを少し真似してみたら良いのに~と思うのは、僕だけでしょうか。
(これもカズさんが言ってくれたように、ドイツの良い所が見えるようになってきたから、そう感じるのでしょうか)

カズさんはどう思います???



P.S.
今日の写真はイアで撮った1枚です。

できればここで世界三大サンセット?とも言われる、絶景の夕日を見たかった、、、。(涙)


Copyright (C) 2012 http://blog.goo.ne.jp/katokitijp All Rights Reserved