都知事選を控えた今日この頃...
『ローマ法王の休日』(10/28 劇場にて)
制作国:イタリア(2011年)
原題:HABEMUS PAPAM(法王決定 / ラテン語)
監督:ナンニ・モレッティ(『息子の部屋』2001年)
脚本:ナンニ・モレッティ
フランチェスコ・ピッコロ、フェデリカ・ポントレモーリ
出演:ミシェル・ピッコリ(ローマ法王・メルヴィル)
イエルジー・スチュエル(ヴァチカン報道官)
レナート・スカルパ(グレゴリー枢機卿)
ナンニ・モレッティ(精神科医 男)
マルゲリータ・ブイ(精神科医 女)
新しいローマ法王を選挙する「コンクラーヴェ」...
「神様 どうか選ばれません様に...」本命とされる枢機卿たちが可笑しいくらい必死に祈る中、最終的に選ばれたのは 選ばれるなんて露ほども思っていなかったメルヴィル。バルコニーに立って 初お披露目という晴れの舞台を目前に、新法王の逃亡劇が始まります。ちょっぴり切なくほろ苦い大人のコメディです。
超有名企業の役員という地位ながらも、もうあと何年か 平穏に勤め上げたら ゆっくり余生を過ごそうと思っていた矢先に、どうした弾みか CEOに祭り上げられてしまった... そんな感じのメルヴィル。メルヴィルにしてみたら、本来 枢機卿としてヴァチカンに居ること自体 出来過ぎで、本当は 小規模な教会を切り盛りしながら 信者の声に耳を傾けつつ、時には信者と共に チェーホフの芝居に興じる...なんて人生を送りたかったんじゃないかしら... と思ったりする。
ローマ市中に逃げ出したとはいえ 全くの行方不明という訳でもないし、すったもんだの末 いずれは収まるところに収まるのかと思いきや さにあらず。「ローマの休日」とは真逆の驚愕の結末!!! って、ちょっとネタバレっぽいけど... ま いっか。映画の終わった後のドタバタ振りと、きっと 何事もなかったかの様に 粛々と事を進めるのであろうヴァチカンの様子を覗いてみたくなるのでありました。
『ローマ法王の休日』(10/28 劇場にて)
制作国:イタリア(2011年)
原題:HABEMUS PAPAM(法王決定 / ラテン語)
監督:ナンニ・モレッティ(『息子の部屋』2001年)
脚本:ナンニ・モレッティ
フランチェスコ・ピッコロ、フェデリカ・ポントレモーリ
出演:ミシェル・ピッコリ(ローマ法王・メルヴィル)
イエルジー・スチュエル(ヴァチカン報道官)
レナート・スカルパ(グレゴリー枢機卿)
ナンニ・モレッティ(精神科医 男)
マルゲリータ・ブイ(精神科医 女)
新しいローマ法王を選挙する「コンクラーヴェ」...
「神様 どうか選ばれません様に...」本命とされる枢機卿たちが可笑しいくらい必死に祈る中、最終的に選ばれたのは 選ばれるなんて露ほども思っていなかったメルヴィル。バルコニーに立って 初お披露目という晴れの舞台を目前に、新法王の逃亡劇が始まります。ちょっぴり切なくほろ苦い大人のコメディです。
超有名企業の役員という地位ながらも、もうあと何年か 平穏に勤め上げたら ゆっくり余生を過ごそうと思っていた矢先に、どうした弾みか CEOに祭り上げられてしまった... そんな感じのメルヴィル。メルヴィルにしてみたら、本来 枢機卿としてヴァチカンに居ること自体 出来過ぎで、本当は 小規模な教会を切り盛りしながら 信者の声に耳を傾けつつ、時には信者と共に チェーホフの芝居に興じる...なんて人生を送りたかったんじゃないかしら... と思ったりする。
ローマ市中に逃げ出したとはいえ 全くの行方不明という訳でもないし、すったもんだの末 いずれは収まるところに収まるのかと思いきや さにあらず。「ローマの休日」とは真逆の驚愕の結末!!! って、ちょっとネタバレっぽいけど... ま いっか。映画の終わった後のドタバタ振りと、きっと 何事もなかったかの様に 粛々と事を進めるのであろうヴァチカンの様子を覗いてみたくなるのでありました。
セラピスト役としても登場しているモレッティは、イタリアのウディ・アレン
と呼ばれているそうで、今作も ケラケラ笑う感じのコメディではなく、
シニカルな大人のコメディです
ちょっとお薦めの映画なんですが、残念ながら 都内の上映は
すっかり終わってしまったらしく、ひょっとしたら 来年になれば
飯田橋ギンレイホールなど、二番館に落ちてくるかも知れません。
ローマ法王をネタにして、そのスジはともかく、宗教問題にしたがるムキのかたがたもいらっしゃるのではないかと危惧いたしますが…
ウチの近くにもこないかしら
なんでもかんでもは 観られません。
特に、こちらの映画は 上映館も少なかったので。
ただ、個人的には ロードショー公開の作品の方が つまんないなぁ~ って思うことも多く、
邦画もですが 洋画のロードショーとなると ハリウッド作品が主流ですし... ネ
もちろん 一概には言えませんし、11月は メジャーな作品も 色々楽しみ
ま、いっか。
まゆみさん
今月もお世話になりました~
ありがと~ございます。
・・はなこころ
恐らく、メルヴィルの逃亡劇は 本来の自分を見つめ直す為の物だったのでしょうね。
そもそも、法王の器じゃなかったのでしょうから、当初 本人も周りも
気持ちを整理する為の時間と思っていたかも知れないけれど、
結局は 身の丈を知る為の時間となったって事じゃないかと。
セラピストの元夫婦については、互いの絡みがあるのかと思いましたが、
そこを取り上げると また話が二重三重構造になっていくし、
あれはあれでいいのかな... と。
レビューやコメントを書きながら、改めて 自分の感想が纏まっていったりもしますネ。
私も、絶対に自分に向いていないと思ったことは 安易に引き受けない様にしましょう。
後々大変だから
すこぉ~しの背伸びなら、背伸びした分成長につながって、
ちょっとばかし大変だったけど 引き受けて良かったな... なんてネ
ミシェル・ピッコリのなんとも切ない表情が堪りません。
過分な出世と逃走、そして俗世間とのギャップを味わい、
その僅かな中でメルヴィル自身の成長も描きだしていまっした。
その視点は面白いと思いましたが、日本流で言う将軍が
世直しを軸に国内を平民として漫遊するそれとは、
ちょっと趣きが違いましたね(笑)