たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

どん底...

2008年04月24日 00時38分59秒 | 観る
どんだけ凹んでるんだ...って? いえいえ、私の精神状態ではありません。お芝居のタイトルです。


かのマクシム・ゴーリキーの『どん底』を ケラリーノ・サンドロヴィッチ(日本人です)の上演台本&演出で 観て参りました。これが絶品! 面白かった!! 休憩を挟んで 3時間15分の上演時間が ちっとも長く感じない。そして、思いの外 設定も台詞も原作に忠実。今の時流に合わない台詞の割愛と 現代風のコミカルでテンポの良い掛け合いが特徴的です。結果、サーチンは 原作より色合いが薄くなっている様でした。

私も、4年程前に 設定を戦後の日本に置き換えた『どん底 in Japan』(翻案:木島恭)に 日出子(ワシリーサ)という役で参加したことがあり、懐かしく思ってみたり 比べてみたり、とても興味深く観ました。

それにしても、あの装置は 圧巻です。
(これから観劇の KAORIちゃんと ちゅんちゃんは 読まないでください)
一幕目、貧民窟の様な木賃宿は 地下になっていて、天井の上は 野っ原が広がっています。二幕目は、外の場面で 一幕目と打って変わって 野っ原に大家の住む家という風景。これが 天井の上の野っ原とそっくりに仕立ててあるな...と思っていたら、見せる場面転換! ワイヤーで引き上げられ あれよあれよという間に 屋根の上の野っ原となりました。やられた!! やっぱり同じものだったかぁ〜!!

たっぷりした肉体の持ち主 池谷のぶえが、瀕死の錠前屋の妻...
饅頭屋に、犬山イヌコ...
このキャスティング、効いてます。
個人的に、荻野目慶子も けっこう好き。

『どん底』Bunkamura シアターコクーン(4/22 マチネー)
原作:マクシム・ゴーリキー
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽:パスカルズ、朝比奈尚行
出演:段田安則、江口洋介、荻野目慶子、
   緒川たまき、大森博史、大鷹明良、
   マギー、皆川猿時、三上市朗、松永玲子、
   池谷のぶえ、黒田大輔、富川一人、
   あさひ7オユキ、大河内浩、犬山イヌコ、
   若松武史、山崎一 他
演奏:時々自動、石川浩司

休憩時間に、ホワイエでお茶していたら 串田和美(かずよし)氏が 目と鼻の先を通過。誰かを捜している様子...と思っていたら やがてKERA氏 登場。しばらく 話しておられました。サインを頂く様な本も何も持ち合わせていなくて、でも きっと、頼んだら握手してくれるよね...って思ったけど、勇気がなかった...。因みに 最近で言うと、コクーン歌舞伎の演出をされている方です。

お昼は、ドゥ・マゴ・パリの日替わりプレートランチ(スープ+肉・魚料理・サラダの盛り合せ+デザート)...1,575円。スープは ミネストローネ、お肉は ポークピカタ、お魚は カジキのソテー、サラダには 生ハムが 乗っかってました。食後は モカのプチケーキとドリンク。コーヒーをチョイス。
コメント (2)
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