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たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

あなたと私の合い言葉♪

2007年07月13日 10時46分37秒 | 観る
♪有楽町で逢いましょうぉ~♪

やっと やっとの映画レビューは、先週と先々週分。甚だ恐縮です。


『パッチギ! LOVE & PEACE』(7/6 劇場にて with殿)
制作国:日本(2007年)
監督:井筒和幸
脚本:羽原大介・井筒和幸
音楽:加藤和彦
♪イムジン河、アリラン、あの素晴らしい愛をもう一度♪
出演:井坂俊哉、西島秀俊、
   中村ゆり、藤井隆、
   風間杜夫、キムラ緑子、
   今井悠貴 他

井筒監督という人は、本当にいい人なんだなぁ...と思う。きっと物事に対して 誠実な方でしょうね。

先頃、「原爆投下はしょうがない」という発言をした大臣が居たけれど、今作品の劇中映画『太平洋のサムライ』のプロデューサー三浦(ラサール石井)が 舞台挨拶で言う ──「あの戦争の犠牲の上にこそ 今の平和があることを忘れてはならないのです」── 。
...これって、やっぱり 戦争を肯定する発言なわけです。某元大臣と同じです。でも、それはやっぱり違うでしょ? 原爆慰霊碑に刻まれた‘過ちは繰り返しませぬから’という言葉を思い起こします。やっぱり‘過ち’は 過ち意外のなにものでもないと思うのです。そんなことも分からない、きっと『パッチギ! LOVE & PEACE』を観ても共感しない、そんな人間の集まりだったりするんじゃないでしょうか...日本政府は。共感どころか 理解さえ出来ないという気がしてなりません。きっと、石原慎太郎脚本・プロデュースの『俺は、君のためにこそ死ににいく』になら 共感するのでしょうね。『太平洋のサムライ』が、『俺は、君のためにこそ死ににいく』を意識したものかどうか 確かなことは知らないのですが、実にタイムリーで風刺が効いています。

TVスポットで周知のチャンスの病気についても、アンソンを金策に走らせる要因に なってはいますが、決してお涙頂戴的には使っていないところが 井筒流なのでしょうね。エンディングの♪あの素晴らしい愛をもう一度♪が、素敵です。歌は‘カトー・佐藤クン・チャンス’となっていて、実体は 加藤和彦 佐藤役の藤井隆 チャンス役の今井悠貴くん。
作品全体の構成も Good!

観たいと思いつつ、気が付けば 公開から二ヶ月近くが過ぎており 有楽町まで出向いての鑑賞となりましたが、時間と交通費を掛けた甲斐がありました。わかりやすさで言えば“イムジン河”に乗せた前作でしょうが、『...LOVE & PEACE』も 実に強烈に胸に突き刺さります。そして、まさしく「愛」と「平和」を謳った作品です。監督の祈りにも似た気持ちが伝わって来ます。蛇足ですが...劇団M.O.P.の舞台でヒロイン演ってる時のキムラ緑子さんの芝居が、何気に好きです。

余談ですが、フランク永井の唄ったあの歌は、有楽町そごうのCMソングだったでしょ? 映画館は、そごうだった建物(現ビックカメラ)の8階。殿との待ち合わせは、文字通り「有楽町で逢いましょう♪」となったわけです。



さて、『パッチギ!...』の強烈さに『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』の印象が 遙か彼方に行っちゃった感もありますが...

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』(6/30 劇場にて with王子)
制作国:アメリカ(2007年)
原題:PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ 、オーランド・ブルーム 、
   キーラ・ナイトレイ 、ジェフリー・ラッシュ 、
   ジョナサン・プライス 、ビル・ナイ 、
   チョウ・ユンファ、ナオミ・ハリス、
   キース・リチャーズ 他

印象薄れ気味...とか言いつつ 嫌いじゃないヮ♪
可笑しさでは『...デッドマンズチェスト』なんでしょうけど、私は『...ワールドエンド』の方が見応えがあった様に思います。カリプソ云々は ちょっと唐突な感じもありますが、本格的な戦闘シーンや ちょっとシュールな‘ジャック・スパロウs’&カニさん...なんてのが 案外お気に入りです。っていうか、むしろツボです!‘many ジャック・スパロウs’☆
170分という上映時間の長さも気になりませんでした。

気になったのはね...、エンディングロールの後。
10年に一度の逢瀬とすると...、心臓がなくて 老けたり死んだりしなさそうな人の妻というのは どうなんだろ...。毎日 顔観てれば 大丈夫かも知れないけど、会う度に10年分老けちゃってる顔の妻って お互いに辛いかも。...なぁ~んて、夢のない発想をしながらニヤけてしまった私を許して。
しっかし...シンガポールを拠点にする 中国人船長サオ・フェン登場のシーンですが、あのお風呂屋さんって どう見ても『千と千尋の神隠し』のパクリ...だよね。


今夜は、レイトショーにて 『キサラギ』の予定。

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コメント (18)
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