(株)カプロラクタム-blog

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忖度

2017年12月01日 | 時事
17年流行語大賞は「インスタ映え」「忖度」 トップ10には「35億」「ひふみん」も
まあ確かに居酒屋トークでは使いましたね。子どもウケは圧倒的に「コノハゲー」でしたけど(笑)

今更この流行語大賞にああだこうだ言うつもりもありませんが、インスタ映えも写真写りのことですし、忖度もむしろ古い言葉ですから、特に目新しさはないもののまあ誰も使わなかった野球用語とかが選ばれるよりはマシかな(笑)という印象です。
で、そもそも忖度という言葉は、推し量るとか推測するなどと軽い意味では訳しきれず、天皇陛下など自らが発言したり行動したりするのに制約のある方を慮り、その御意志を汲みとることなので、以心伝心とか、お互いの信頼関係の上に成り立つ非常に日本的であり奥ゆかしい言葉だという認識でいました。つまり、忖度が成功した場合は良くならないとおかしいわけです。籠池氏もそういう日本の伝統文化を大切にする考えをもっている人物ですが、記者会見での使い方は明らかに誤用でしたね。しかも、その言葉を生まれて初めて聞いたようなマスコミや野党の若手議員がその後「忖度があったから悪い」と言う感じに用いるようになってしまい、一気に言葉の格が落ちてしまった気がします。2.26事件の青年将校は、天皇陛下のご意志を忖度したと自分勝手に思い込んで行動を起こしたわけですが、陛下は「今回のことは精神の如何を問わず不本意である」と仰り、忖度を否定しました。これと同様に、本来良い意味で用いられるべき言葉が悪臣の身勝手を通す言葉として用いられることに、自分はかなり違和感を感じていました。ちなみに正しい用法は、籠池氏がメディアでこの言葉を用いるより1年前の記事で自分も用いています。・・・あ、授賞式行かなきゃ(違)

現状で「他人が勝手に推量し動いた」ことを処罰できる法律はありませんから、政治家の「秘書が勝手にやった」がまかり通っているわけですが(笑)具体的な指示や口利きの証拠も記録もなく、これ以上追及できない所に「忖度があった」と難癖をつける便利な言葉になってしまった感があります。今風に言うなら「空気を読んだ」くらいの言葉に言い換えて欲しいくらいですね。折角の美しい言葉なのですから、皆にもこの気持ちを忖度して欲しいです(笑)

無難に藤井フィーバーで良かったのに・・・