(株)カプロラクタム-blog

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詐欺撃退

2015年12月16日 | 時事
小4女児がオレオレ詐欺撃退 たんす貯金数える祖母に「テレビにそっくり」 宇都宮
これはお孫さんグッジョブですな。

つーか、家に人がいて、普通に家族と住んでいる家庭でも信じて被害にあってしまうのだからだます方も相当ですね。まあ最近は「だまされたふり作戦」というのもあるらしく、お互いだましだまされる心理戦が繰り広げられているのでしょうか?でも捕まるのはかける方じゃなく受け取る方だし・・・流石に番号通知してかけてはこないでしょうけど、こういうの逆探知はできないのかな?または非登録の番号に限り自動で会話を録音するような設定にし、予め「詐欺予防のため会話を録音させていただきます」と断りのメッセージが流れるようにすれば、恐れをなしてかけてこなくなるかもしれません。

もちろんこうして撃退したというニュースをどんどん流していくことも、詐欺犯にも大きな打撃となることでしょう。ただ現状、何故だまされたのか、何故だまされなかったかなどをメディアで事細かに報道するような体制では、詐欺犯の学習材料になってしまいますから余り良いとは思えません。今回は孫が在宅で助かったわけですが、それを詳細に伝えることで詐欺犯側に「次は家に誰がいるかチェックしてからにしよう」と言うような改善策を練る余地を与えてしまうことになりかねないからです。報道で詐欺が増えていると紹介したり手口を詳細に解説したりする今の報道姿勢が、逆に犯人側へのアシストになってしまっている現状を何とかしないと、本当に根絶させることは難しいでしょう。

例えば誘拐事件は、事件発生から報道されるまでにある程度間をおいたり公開する情報を制限する「報道協定」なるものがありますし、実際に身代金目的の誘拐事件の成功率は、被害者の生死でなく「金品を受け取って逃げ切れた事例」に限ると戦後1件もない(0%)らしいです。被害者が亡くなれば警察的には成功とは言えないかも知れませんが、犯人側からすると「逃げ切れない」という情報はかなりの抑止材料になっているはずです。このようにメディアと協力し、いかにその犯罪が成功しにくいかを虚実織り交ぜてでも伝えていくことが有効であると思います。実際には増えていたとしても、「今日もオレオレ詐欺を撃退しました。」とだけ報道されることが続けば、犯人側も「そろそろヤバイのかな?」と思い自粛し始めるかもしれませんし、その事実を「最近オレオレ詐欺が減少しています」と報道することで「もう無理だ」と思わせることができるかもしれません。

元を辿れば明らかに報道災禍から始まった事件ですから、収束させるのもメディアの責任ですな。