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大震災映画

2013年02月25日 | 時事
釜石にカメラを向けたことは生涯責任を取る 君塚監督が映画に込めた”覚悟”
震災で亡くなった方の遺体安置所をモチーフにした映画だそうです。

震災からもうすぐ2年が経とうとしていますが、現地にも、報道にも、これまでほとんど遺体にスポットを当てたものはありませんでした。海外であれば普通に報道されるものも、日本では死に関する報道にはほとんど規制がかかっています。日本人は「死」に対して最もケガレを感じ、異常なまでに遠ざけ目や耳に入れないようにする人種だからです。そのためカメラも極力遺体を映さないようにし、死者3万人とか数値だけで報道され続けたわけですが、その結果、そう言われてもいまいちピンと来ていない方がほとんどなのではないでしょうか。

自分は1年前に現地へ行って生の姿を見に行きましたが、津波によって倒壊した家屋や瓦礫の山は目にしても、遺体はもちろん、埋葬した場所などすらも全く分かりませんでした。まあ、どうしても見たくて探したわけではありませんから何とも言えませんが、現地の人にとっても忘れたい光景でしょうし、あえて目立たせないようにしているのでしょう。その心情は痛いほど分かります。しかし、その時何が起きて、どのようにして亡くなったかを遺体から調べ、現実を知っておくことは、今後同じような災禍に遭った時に必要な情報なのではないかとも思うわけです。東海地震はもういつ起きてもおかしくないわけですし、「目を背けていて知りませんでした」と、同じように逃げ遅れてしまっては、先人の魂にも申し訳が立ちません。そんなわけで、この映画が上映されることを知ってから、密かに心待ちにしていました。

しかし、どうやら普通の映画のような規模で公開しているわけではないようで、市内では公開がなく、隣の市でやっている所でもレイトショーでは放映しないなど、非常に限られた体制を取っている模様です。千円で見ようと思ったら、メンズデーやファーストデーなどに狙いを定め、それこそ定時ダッシュで見に行かないといけませんね。まあその後戻って仕事になりそうですがorz

学年末の成績地獄の最中ではなかなか思うように身動きがとれないので、何とか春休みまで上映が続いてくれることを願っています。