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パスポート紛失

2013年02月04日 | 時事
先生がパスポート紛失…修学旅行に行けず 埼玉の工業高校
そもそもパスポートって集める必要あったのでしょうか?

海外旅行ですから、当然1人ずつ出国審査があるわけで、担任がパスポートを事前に集めておいたとしても、飛行機に乗る前にはまた返さないといけないわけです。では何故事前に集めるのか、よもやパスポートから何らかの個人情報を抽出するわけでもないでしょうし、シンプルに考えれば「当日忘れないため」に担任が集めたということでしょう。しかし、これは考えれば考えるほどおかしな話です。

例えば低学年の子どもを引率してバスに乗るとき、混雑を避けるために担任が予め人数分のお金を集めておき、一括で料金箱に投入することは普通にあります。電車になるとそういうわけにも行きませんし、公共バスに乗ること自体の学習であれば、自ら切符を買って乗車・降車を行うわけですけど、その際に使用するお金を入れた財布はというと、やはり事前に集めて担任が預かっていたりするわけです。小学生なら「明日の社会見学に備えて、バス・電車賃入りの財布を事前に集めます。」ということはまかり通るでしょうし、忘れたらかわいそうかなと言う心情は分からなくはありません。しかし、そもそもパスポートと言うものは海外において最重要かつ唯一無二な身分証明書であり、国内であってもみだらに人手に渡すべき性質のものでは決してないはずのものです。それを、よもや高校3年生にまでなってそんな小学生のような対応をしているとは思いもしませんでした。

しかし、よく考えてみると、日本の教育にはこうした「至れり尽くせり」の部分が結構あって、「忘れたら自己責任」とされることがあまりないような気がします。以前も夏休みのプールのカードに印がなかったのでプールに入らせなかったら、親から「道具はそろっているのに何故入らせなかった」という学校側が悪いような苦情がありましたし、高校受験ですらも、受験票を先生が当日朝、受験校で直接渡すことがありますからね。でも流石に18にもなれば、受験に受験票がいることや、海外旅行にパスポートがいることは心得ているでしょうし、一番忘れてはいけないものですから細心の注意を払うはずです。それを忘れてしまっては、やはり自己責任だというそしりは免れません。最近エジプトに招待されたマラソンの人も、パスポートを忘れて80万円の罰金を受け、流石に懲りたはずです。忘れたことで苦い経験をすることも、時には必要なのではないかと思います。そして、できればそういう経験は受験や修学旅行といった大きな事態で取り返しのつかない思いをする前に、小さいうちに小さな事態で経験しておくべきなのかもしれませんね。

楽しい社会見学や買い物学習も、当日財布持参にして「忘れたらなし」なんて経験も・・・今では体罰とか言われるのかなorz
コメント
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