「なにっ。先発部隊の戦鉄牛が全部倒された?」
ジーザ王子が眼をむいた。
そこはつい先程確認作業が終わり、出撃できる体制が整った『砦』の司令室の中だった。
「はっ、先発部隊として出撃した10体の戦鉄牛のうち、1体は『天の国』の国境警備軍の総攻撃で倒されたようですが、残り9体は、王都に入ってすぐに、何やら光る槍のようなものが突き刺さりあっという間にやられてしまったとのことです」
若い兵士から報告を受けたジーザは部屋の中央にある大きな椅子に座り込んだ。
「うーむ。なんだそれは・・先発隊の戦鉄牛は、我が軍でも屈指の最強部隊。あの10体だけでも王宮を落とせると思っていたが・・」
腕を組んだジーザ王子の後ろから声が聞こえた。
「それは、例の黒い戦士の仕業か?」
声のする方を見て、ジーザは椅子から立ち上がった。
「父上、ようこそ『砦』へ、この『機械』はお嫌いではなかったのですか」
「ああ、このような地下深くで眠っていた超古代の悪魔などわしは好かん。じゃが、驚異的な戦力であることは違いない。。で、戦鉄牛を倒したのはあの黒尽くめの男なのか」
「いえ、そうではないようですが、なんらかの原因で一瞬のうちに、9体がやられてしまったとのこと・・」
「なんらかの理由?」
「はい、なにやら光る槍が突き刺さりあっという間に倒されたとか・・」
「光る槍とな、、ふむ、、」
「よもや、あの王族の小僧、ケインと天神の力が何か関係があるのでは・・」
「・・そうかも知れぬな。だが、今となっては引くことはできぬ。ジゼル大導師とサルサ導師に伝えよ。全ての飛竜と魔導師で戦鉄牛部隊の護衛に付くようにと。この機を逃してはならぬ。この『砦』はもう動けるのか?」
「はい、なんとか動くだけは・・」
「よし。それでかまわぬ。『砦』も含め全軍全速力で進撃するのじゃ」
「はい!解りました」
ジーザ王子が眼をむいた。
そこはつい先程確認作業が終わり、出撃できる体制が整った『砦』の司令室の中だった。
「はっ、先発部隊として出撃した10体の戦鉄牛のうち、1体は『天の国』の国境警備軍の総攻撃で倒されたようですが、残り9体は、王都に入ってすぐに、何やら光る槍のようなものが突き刺さりあっという間にやられてしまったとのことです」
若い兵士から報告を受けたジーザは部屋の中央にある大きな椅子に座り込んだ。
「うーむ。なんだそれは・・先発隊の戦鉄牛は、我が軍でも屈指の最強部隊。あの10体だけでも王宮を落とせると思っていたが・・」
腕を組んだジーザ王子の後ろから声が聞こえた。
「それは、例の黒い戦士の仕業か?」
声のする方を見て、ジーザは椅子から立ち上がった。
「父上、ようこそ『砦』へ、この『機械』はお嫌いではなかったのですか」
「ああ、このような地下深くで眠っていた超古代の悪魔などわしは好かん。じゃが、驚異的な戦力であることは違いない。。で、戦鉄牛を倒したのはあの黒尽くめの男なのか」
「いえ、そうではないようですが、なんらかの原因で一瞬のうちに、9体がやられてしまったとのこと・・」
「なんらかの理由?」
「はい、なにやら光る槍が突き刺さりあっという間に倒されたとか・・」
「光る槍とな、、ふむ、、」
「よもや、あの王族の小僧、ケインと天神の力が何か関係があるのでは・・」
「・・そうかも知れぬな。だが、今となっては引くことはできぬ。ジゼル大導師とサルサ導師に伝えよ。全ての飛竜と魔導師で戦鉄牛部隊の護衛に付くようにと。この機を逃してはならぬ。この『砦』はもう動けるのか?」
「はい、なんとか動くだけは・・」
「よし。それでかまわぬ。『砦』も含め全軍全速力で進撃するのじゃ」
「はい!解りました」
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