それにしても、鉄道での移動は久しぶりだ。
俺が乗っている列車は、はるか地平線まで続く砂漠の真ん中を走っている。周りには砂と能天気に晴れ渡った青空以外何もない。多分、この列車を中心に半径100キロ圏内には、生きているものは俺と列車の運転手2人しかいないはずだ。
俺が乗っているこの列車は「ウルトラトレイン」と呼ばれる貨物専用列車で、車両が約100両程繋がっていて全長は3キロメートルにも及ぶ。一度に大量の物資が運搬できるので、ここイスラン公国の物流の一翼を担っている重要な交通手段となっている。
だが、乗車人員は運転手しかいない。
本当のところ、2158年の現在の技術では遠隔操作によるフルオート運転で無人化は簡単なのだが、非常時用として最低限の人数だけ乗せているらしい。まあ、実際の運行は遠隔制御で機械が勝手にやっているのだから、運転手は寝ていてもいい。
もっとも、そのおかげで積荷に対する監視が甘くなり、俺のような密入国者が意外と簡単に紛れ込むことができる。
俺が乗っている列車は、はるか地平線まで続く砂漠の真ん中を走っている。周りには砂と能天気に晴れ渡った青空以外何もない。多分、この列車を中心に半径100キロ圏内には、生きているものは俺と列車の運転手2人しかいないはずだ。
俺が乗っているこの列車は「ウルトラトレイン」と呼ばれる貨物専用列車で、車両が約100両程繋がっていて全長は3キロメートルにも及ぶ。一度に大量の物資が運搬できるので、ここイスラン公国の物流の一翼を担っている重要な交通手段となっている。
だが、乗車人員は運転手しかいない。
本当のところ、2158年の現在の技術では遠隔操作によるフルオート運転で無人化は簡単なのだが、非常時用として最低限の人数だけ乗せているらしい。まあ、実際の運行は遠隔制御で機械が勝手にやっているのだから、運転手は寝ていてもいい。
もっとも、そのおかげで積荷に対する監視が甘くなり、俺のような密入国者が意外と簡単に紛れ込むことができる。