「き~もち、いい~~」
5月の空気を体全体で味わっていた。
今度の空気は、ほんの気持ちひやりとした感じがした。川が近づいたせいか、本当に気持ち温度が低い気がする。それに、風と一緒に運ばれてくる香りが、今まで経験したことがないような甘さを含んでいた。
僕は、その甘い風の正体を確かめたいのと、あまり目をつぶっていて、道を踏み外しても危ないので、ほんの数秒後には目を開け、進行方向を見定めた。
「あれ?」なにかに気が付いた。いや、何かではない。これに気が付かないほうがおかしい。
僕が走っている道路は、大草原の真ん中の一本道だった。
左側にあるはずの河川敷にテニスコートやグランドがある大きな川はなくなっていた。
その代わり青々とした草原が広がり、そのところどころに赤や黄色の花が咲いていた。
5月の空気を体全体で味わっていた。
今度の空気は、ほんの気持ちひやりとした感じがした。川が近づいたせいか、本当に気持ち温度が低い気がする。それに、風と一緒に運ばれてくる香りが、今まで経験したことがないような甘さを含んでいた。
僕は、その甘い風の正体を確かめたいのと、あまり目をつぶっていて、道を踏み外しても危ないので、ほんの数秒後には目を開け、進行方向を見定めた。
「あれ?」なにかに気が付いた。いや、何かではない。これに気が付かないほうがおかしい。
僕が走っている道路は、大草原の真ん中の一本道だった。
左側にあるはずの河川敷にテニスコートやグランドがある大きな川はなくなっていた。
その代わり青々とした草原が広がり、そのところどころに赤や黄色の花が咲いていた。