「うーん。ケイン様のためとあらばなんとかしなければ。そうだ、ジュンサイ様に頼んでみましょう。丁度御前会議をしているはずですし、一番早いかもしれません」
そう言って、ヤーコンは一歩下がると右手を顔の前に上げ不思議な形の印を結び、ぶつぶつと呪文を唱え始めた。しばらくして印を解きふーっと息を吐き出してにっこりと笑った。
「今、ジュンサイ様にお願いしました。そういうことであればすぐに王の間に来るようにと。女王様に話を通しておいてくれるそうです。女王様は近年稀に見る名君と誉れ高きお方。必ずやお力になっていただけます。早速参りましょう」
魔導師と異世界の戦士の二人は、足早に『操りの間』を出て王の間へと向かった。
王の間では、女王ライラが王の座に座り、その下に重臣たちが左右に並んで待っていた。
皆、どこかしら落ち着かない雰囲気を漂わせている。
ケインがすでに天神の力で地の国の軍に対抗すべく『操りの間』に入ったこと、シャインという超古代の戦士のこと、そしてシャインが宝物庫に入りたいと言っていること等は、ジュンサイを通じて女王達の耳に入っていた。
「そなたが、超古代から来たというシャインと申す者か?」
女王はシャイン達が王の間に入り、傅くとすぐに聴いた。
「はい」
品定めをするような目つきでシャインを一瞥し横に控えているジュンサイに目配せをし、ジュンサイのうなずきを確認すると改めて聴いた。
そう言って、ヤーコンは一歩下がると右手を顔の前に上げ不思議な形の印を結び、ぶつぶつと呪文を唱え始めた。しばらくして印を解きふーっと息を吐き出してにっこりと笑った。
「今、ジュンサイ様にお願いしました。そういうことであればすぐに王の間に来るようにと。女王様に話を通しておいてくれるそうです。女王様は近年稀に見る名君と誉れ高きお方。必ずやお力になっていただけます。早速参りましょう」
魔導師と異世界の戦士の二人は、足早に『操りの間』を出て王の間へと向かった。
王の間では、女王ライラが王の座に座り、その下に重臣たちが左右に並んで待っていた。
皆、どこかしら落ち着かない雰囲気を漂わせている。
ケインがすでに天神の力で地の国の軍に対抗すべく『操りの間』に入ったこと、シャインという超古代の戦士のこと、そしてシャインが宝物庫に入りたいと言っていること等は、ジュンサイを通じて女王達の耳に入っていた。
「そなたが、超古代から来たというシャインと申す者か?」
女王はシャイン達が王の間に入り、傅くとすぐに聴いた。
「はい」
品定めをするような目つきでシャインを一瞥し横に控えているジュンサイに目配せをし、ジュンサイのうなずきを確認すると改めて聴いた。