辺りを見てみると、あちらこちらに数人倒れている。周囲に気配を配りながらその内の一人に近づき具合をてみるが、既に事切れていた。首の骨が折れている。
銃を持った兵士同士の戦いではこんなことは有り得ない。
なにか強力な力を持つものがいる。何だかわからないが、何か危険なものがすぐ近くに潜んでいる。
何だろう。
と、・・突然、空から人間が降って来た。
まるで漫画のようだが、廃墟の影から数メートル上空を飛んで、砂埃を上げて目の前に落下した。
運送会社の制服を着たMr.Bだ。
落ちた後、「ぐう・・」と呻いてぐったりとなった。
近づいて調べてみると、どうやら気絶しているだけで命に別状は無いようだ。
その時、後ろを何かが動いた。振り返ってみたがなにもいない。
次の瞬間、後ろからすごいスピードで気配が迫ってきた。
咄嗟によけようとしたが間に合わず、強い衝撃に襲われ2メートルほど吹き飛び地面に転がった。
だが、俺もエージェントの端くれだ。日頃の訓練の成果で、なんとか受身を取り、低い臨戦態勢で身構え、敵の姿を確認すると・・そこには見たこともない動物が立っていた。
人間のようで、人間ではない。かといって動物のようで動物ではない。
「獣人」という言葉がぴったりくるかも知れない。
2メートル近い身長で、上半身はヒョウ柄の毛皮で覆われ、下半身は迷彩色のズボンをはいている人間の姿だ。
顔もヒョウ柄の文様が見えるが、造作はなんとなく人間っぽい。
初めて見る異様な姿の生き物だが、どこかで出合ったような感じをさせる雰囲気もある。
だが、軍人としての俺の本能が、危険な相手というアラームをずっと鳴らし続けているくらい、奇怪な相手だ。
幸いにも、俺の右腕は、既に戦闘モードになっている。白兵戦ならいつでも来いと言う状態だが、あくまで人間が対象であって、こんな化け物が相手ではどこまで通用するのだろうか。もっとも、この右腕の開発者のジャックだったら自分が作った右腕が人間以外の生物にどこまで通用するか興味津々で舌なめずりをするところだ。
銃を持った兵士同士の戦いではこんなことは有り得ない。
なにか強力な力を持つものがいる。何だかわからないが、何か危険なものがすぐ近くに潜んでいる。
何だろう。
と、・・突然、空から人間が降って来た。
まるで漫画のようだが、廃墟の影から数メートル上空を飛んで、砂埃を上げて目の前に落下した。
運送会社の制服を着たMr.Bだ。
落ちた後、「ぐう・・」と呻いてぐったりとなった。
近づいて調べてみると、どうやら気絶しているだけで命に別状は無いようだ。
その時、後ろを何かが動いた。振り返ってみたがなにもいない。
次の瞬間、後ろからすごいスピードで気配が迫ってきた。
咄嗟によけようとしたが間に合わず、強い衝撃に襲われ2メートルほど吹き飛び地面に転がった。
だが、俺もエージェントの端くれだ。日頃の訓練の成果で、なんとか受身を取り、低い臨戦態勢で身構え、敵の姿を確認すると・・そこには見たこともない動物が立っていた。
人間のようで、人間ではない。かといって動物のようで動物ではない。
「獣人」という言葉がぴったりくるかも知れない。
2メートル近い身長で、上半身はヒョウ柄の毛皮で覆われ、下半身は迷彩色のズボンをはいている人間の姿だ。
顔もヒョウ柄の文様が見えるが、造作はなんとなく人間っぽい。
初めて見る異様な姿の生き物だが、どこかで出合ったような感じをさせる雰囲気もある。
だが、軍人としての俺の本能が、危険な相手というアラームをずっと鳴らし続けているくらい、奇怪な相手だ。
幸いにも、俺の右腕は、既に戦闘モードになっている。白兵戦ならいつでも来いと言う状態だが、あくまで人間が対象であって、こんな化け物が相手ではどこまで通用するのだろうか。もっとも、この右腕の開発者のジャックだったら自分が作った右腕が人間以外の生物にどこまで通用するか興味津々で舌なめずりをするところだ。