その時、部屋の入り口のほうから声が聞こえた。
「マツイにはかわいそうだったが、遺族には保証金もでるし、英雄になったマツイの娘は大金がかかる手術も受けられる。我々も、違法企業献金の証人がいなくなってバンバンザイというところだな」
「キャプテンユーリ、いらしてたんですか」
カトウは、突然訪れたユーリ艦長に驚くことも無く、話を続けた。
「通話記録を消去して、この作戦は終了です。我々は次の中継ステーションでこの装置を持って下艦します。降りるまでよろしくお願いします。」
カトウは、口元に薄笑いを浮かべて右手を差し出し握手を求めた。
「ああ、お疲れさん。中継ステーションまではまだ3年もあるからな。何かあったらこちらこそよろしく頼むよ。それとも、3年間コールドスリープでタイムスリップするかい?ボックスの予備機、2個位はあるよ」
カトウと握手しながら、ユーリ艦長が聞いた。
「いやあ、寝たままあの世行きはいやですから、3年間働かせていただきますよ」
カトウは、同僚のジョンに目配せしながら言った。
ジョンは、片方の眉毛を少し上げて、口をへの字にし窓から漆黒の宇宙空間を見つめてつぶやいた。
「・・・宇宙だろうが、地上だろうが人間やることは一緒だ・・罪深いものだな・・」
「マツイにはかわいそうだったが、遺族には保証金もでるし、英雄になったマツイの娘は大金がかかる手術も受けられる。我々も、違法企業献金の証人がいなくなってバンバンザイというところだな」
「キャプテンユーリ、いらしてたんですか」
カトウは、突然訪れたユーリ艦長に驚くことも無く、話を続けた。
「通話記録を消去して、この作戦は終了です。我々は次の中継ステーションでこの装置を持って下艦します。降りるまでよろしくお願いします。」
カトウは、口元に薄笑いを浮かべて右手を差し出し握手を求めた。
「ああ、お疲れさん。中継ステーションまではまだ3年もあるからな。何かあったらこちらこそよろしく頼むよ。それとも、3年間コールドスリープでタイムスリップするかい?ボックスの予備機、2個位はあるよ」
カトウと握手しながら、ユーリ艦長が聞いた。
「いやあ、寝たままあの世行きはいやですから、3年間働かせていただきますよ」
カトウは、同僚のジョンに目配せしながら言った。
ジョンは、片方の眉毛を少し上げて、口をへの字にし窓から漆黒の宇宙空間を見つめてつぶやいた。
「・・・宇宙だろうが、地上だろうが人間やることは一緒だ・・罪深いものだな・・」