頭に詰め込んだデータから出口の方向に向かって走りながら、俺は人差し指を耳に突っ込んだ。ジャックが用意してくれた超時空通信の人差し指通信機だ。
スイッチを押すとすぐにジャックが出た。
「ジャック、俺だ、ケンジだ」
「・・ザ・・ケンジ!やはり掛けてきたか。大丈夫か?・・」
どうもジャックはこういう状況になることを予測していたらしい。いかにもジャックらしい。
「准将からバランサーのことを聞いたのか」
「・ザザ・・ああ、だが全面的に信用しているわけじゃない・・ザザ・・」
こんな地下からでも通信ができる超時空通信はすごいが、少々雑音が入る。
「そうか。ジャック、マイクロチップはまだ右腕に入っているのか」
「・・ザ・・ああ、マイクロチップは右腕の腕時計の中に移しておいた。今回つけた緊急スイッチ用のヤツだ・・ザ・・」
「そのことは准将は知らないのか」
「・・ザ・・准将はその緊急スイッチのことも知らないはずだ・・ザ・・」
やはりそうだったか。
「そうか。ジャックありがとう。やっぱりおまえは頼りになるヤツだよ」
「・・ザ・・あと、どうするかは、お前が決めろ。ケンジ・・ザ・・」
そこまで話したとき、後ろから銃弾が飛んできた。新手の追っ手がかかったらしい。
俺は、一番手近な廊下の曲がり角に飛び込んだ。
スイッチを押すとすぐにジャックが出た。
「ジャック、俺だ、ケンジだ」
「・・ザ・・ケンジ!やはり掛けてきたか。大丈夫か?・・」
どうもジャックはこういう状況になることを予測していたらしい。いかにもジャックらしい。
「准将からバランサーのことを聞いたのか」
「・ザザ・・ああ、だが全面的に信用しているわけじゃない・・ザザ・・」
こんな地下からでも通信ができる超時空通信はすごいが、少々雑音が入る。
「そうか。ジャック、マイクロチップはまだ右腕に入っているのか」
「・・ザ・・ああ、マイクロチップは右腕の腕時計の中に移しておいた。今回つけた緊急スイッチ用のヤツだ・・ザ・・」
「そのことは准将は知らないのか」
「・・ザ・・准将はその緊急スイッチのことも知らないはずだ・・ザ・・」
やはりそうだったか。
「そうか。ジャックありがとう。やっぱりおまえは頼りになるヤツだよ」
「・・ザ・・あと、どうするかは、お前が決めろ。ケンジ・・ザ・・」
そこまで話したとき、後ろから銃弾が飛んできた。新手の追っ手がかかったらしい。
俺は、一番手近な廊下の曲がり角に飛び込んだ。