青くなった俺は、今回の整備の経緯と、現在の症状を訴え修理の期限を説明した。ジャックの顔から笑みが消え、あごの無精ひげをなで始めた。昔からのくせで、真剣になったときのしぐさである。
「出発は明日の朝だな。とにかく診てみよう」
「すまん、よろしく頼む。」
ジャックに命綱である右腕を渡し、宿舎に帰った俺は、大きな不安を抱えつつ出発に備えて装備の最終チェックをした。
肝心の右腕は、ジャックの事だから何とか間に合わせてくれると思うが、最悪の場合、市販品の義腕で作戦を実行しなくてはならない。かなり危険な作戦になる。普通なら眠れない夜になるはずだが、日頃のメンタルトレーニングで会得した、どんな状況でも瞬時に睡眠できるヨガの技で、とりあえず明日9時に出発できるよう深い眠りについた。
「出発は明日の朝だな。とにかく診てみよう」
「すまん、よろしく頼む。」
ジャックに命綱である右腕を渡し、宿舎に帰った俺は、大きな不安を抱えつつ出発に備えて装備の最終チェックをした。
肝心の右腕は、ジャックの事だから何とか間に合わせてくれると思うが、最悪の場合、市販品の義腕で作戦を実行しなくてはならない。かなり危険な作戦になる。普通なら眠れない夜になるはずだが、日頃のメンタルトレーニングで会得した、どんな状況でも瞬時に睡眠できるヨガの技で、とりあえず明日9時に出発できるよう深い眠りについた。