「いかがですか、ケイン様。ご気分は大丈夫ですか」
頭の中に案内人の声が響いている。
「・・ああ、特に痛みもないし、大丈夫だと思うよ」
今、ケインは案内人に導かれた部屋の中央にある椅子に座って、メインAI[イオノスⅣ]との高レイヤ接続をしようとしていた。
ケインの頭には首から上がすっぽりと包み込まれる兜のような物が被せられ、その兜からは無数の線が延び、天井へと繋がっていた。
眼も耳も鼻もふさがれ、真っ暗闇で何も聞こえないはずのケインには、案内人の声だけが頼りだった。
「・・・では、今から[イオノスⅣ]との接続を開始します。接続が成功しますと、[イオノスⅣ]が所持しているデータが全て知識としてケイン様に流れます。さらに衛生軌道上にある戦略軌道衛星[イオノスⅢ]の操作アカウントが取得できます。それによりこの星の統治者としての資格を得ることとなります」
「え、何?、衛星?・・」
「[イオノスⅣ]と接続すれば全てが判ります。では、接続を開始します。初めてですので、気分が悪くなることがありますが、耐えられなくなった場合には、手元のボタンを押してください。緊急停止いたします」
次の瞬間、真っ暗だったケインの視界は、真っ青に輝きだした。
『ようこそ[イオノスⅣ]へ』
頭の中に案内人とは違う声が響いた。声、いや声ではなく思考そのものだった。
頭の中に案内人の声が響いている。
「・・ああ、特に痛みもないし、大丈夫だと思うよ」
今、ケインは案内人に導かれた部屋の中央にある椅子に座って、メインAI[イオノスⅣ]との高レイヤ接続をしようとしていた。
ケインの頭には首から上がすっぽりと包み込まれる兜のような物が被せられ、その兜からは無数の線が延び、天井へと繋がっていた。
眼も耳も鼻もふさがれ、真っ暗闇で何も聞こえないはずのケインには、案内人の声だけが頼りだった。
「・・・では、今から[イオノスⅣ]との接続を開始します。接続が成功しますと、[イオノスⅣ]が所持しているデータが全て知識としてケイン様に流れます。さらに衛生軌道上にある戦略軌道衛星[イオノスⅢ]の操作アカウントが取得できます。それによりこの星の統治者としての資格を得ることとなります」
「え、何?、衛星?・・」
「[イオノスⅣ]と接続すれば全てが判ります。では、接続を開始します。初めてですので、気分が悪くなることがありますが、耐えられなくなった場合には、手元のボタンを押してください。緊急停止いたします」
次の瞬間、真っ暗だったケインの視界は、真っ青に輝きだした。
『ようこそ[イオノスⅣ]へ』
頭の中に案内人とは違う声が響いた。声、いや声ではなく思考そのものだった。