今日、第75代横綱に昇進した大の里が、明治神宮で奉納の土俵入りを行った。

日本人横綱としては師匠の稀勢の里(現在の二所ノ関親方)が2017年の春に横綱になって以来ちょうど8年ぶりだ。
師匠の稀勢の里も、モンゴル勢の前に逼塞していた日本人横綱に、あの若貴の兄若乃花以来14年ぶりに横綱になった人だった。
横綱になる前の大関時代はさんざん綱取りをうかがいながら4年か5年かかってようやく横綱になっている。
だがせっかく射止めた横綱の地位は長くなかった。2年後の2019年春場所後についに引退することになった。
再びモンゴル人横綱の時代に戻ってしまった。
この逼塞感を打ち破ったのが今度横綱になった大の里である。しかも師匠は前の横綱稀勢の里(現・二所ノ関親方)だから、親方の喜びはいかばかりだろう。
大の里の故郷は石川県で、同郷の横綱に輪島がいる。輪島のスピード出世は有名だが、この大の里はその上を行く。
輪島は新入幕以来20場所で横綱になったというが、大の里はわずか13場所。
これだけでも驚くのに、輪島は横綱になるまでに優勝は新入幕後の2回だけだったのだが、大の里は4回も優勝している。
なんとも強い力士が現れたものだ。取り口も真っ向勝負ながら安定している。
ただ輪島は黄金の左手と言われ、組んで良しの強烈な投げがあったが、大の里はぶちかましてそのまま押し出しか突き出しが決まり手なので、もう少し組んで相手を翻弄して欲しいと思う。
幕の内で石川県出身はもうひとり遠藤がいる。
相撲巧者で人気が高いのだがいまいち覇気がないように見え、人気先行のきらいが拭えない。
いつも思うのだが、遠藤という本名をやめ、何か新しい四股名にしたらどうだろうか。輪島も本名だったが・・・。
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