クラシックでロマンチックな雰囲気の万華鏡2点です。 ルーク&サリー・デュレット夫妻の作品で、1991年から1995年にかけて製作されていたシリーズです。 私が万華鏡の世界を知る前にすでに存在していたものですが、作家さんの工房に保管されていたものを譲っていただきました。
タイトルは「Pami's Potpourri Kaleidoscope」 パミーズ・ポプリ・カレイドスコープ」。 サリーさんの姉妹パメラさんを偲んで考案され、製作されたと説明されていました。
左側が「プリンセス」 タピストリーを使った右側が「ヴィクトリアン」です。 筒の布の下にはクッション材が巻かれていて持った時柔らかい手触りです。
レースやブレードなど様々な種類を使って布の筒を飾っていますが、優雅でお洒落ですね。
名前の通り、筒の覗き口の近くにはポプリが飾られています。
ほのかに良い香りがします。 この万華鏡は見て、触って、そして香りで喜びをもたらす作品だと作家さんのカードに書いてありました。
現在はデュレット工房という工房名で製作をしているデュレット夫妻ですが、以前の工房名は「シークレット・ガーデン」でした。 ドライフラワーをオブジェクトにした万華鏡を数多く製作していた時期があり、覗くと見える「秘密の花園」が多くの万華鏡ファンを惹きつけたものでした。 このパミーズ・ポプリ・カレイドスコープも、オブジェクトはドライフラワーです。 20年ほど前の作品ですから、ドライフラワーの退色は避けられませんが、心配はありません。
オブジェクトセルの蓋を取り外すことができるので、今回新しいドライフラワーのオブジェクトを入れなおして送ってくれました。
30-60-90度の3ミラーシステムで視野いっぱいに花園が見えています。
最近では製作されていないドライフラワーの万華鏡だけに、新鮮な思いで様々な花の饗宴を楽しみます。
ミラーの筒の向こうに「秘密の花園」があり、いつまでもきれいな花が咲く続け、日々新たな喜びをもたらしてくれることでしょう。