10月1日から13日まで、京都駅地下街ポルタにある「ギャラリー華」で、京都万華鏡ミュージアムのプロデュースによる万華鏡展「きらめく万華鏡の世界、2013年新作展」が開催中です。
ウィンドウに飾られているのは、中里保子さんの「Katagami style」という21世紀の万華鏡と、19世紀後半に製作されたチャールズ・ブッシュ製作の万華鏡です。
アメリカと日本の万華鏡の歴史を象徴しています。
この万華鏡展には点数はあまり多くないですが、日本人の作品、海外アーティストの作品が並び、新作を含めた、新しい万華鏡の世界を見ることができます。
作家さんの創る万華鏡は現代アートのひとつのスタイルだと考えています。 今まで考えられてきたアートの枠には収まらないかもしれませんが、新しいアートには違いありません。 その外観、素材、映像の生み出し方、それぞれに創意と工夫があり、作家さんの個性が表現されます。 そして覗く人が参加することで、そのアートの目的が果たされるという意味でも、新しいスタイルですね。
この作品展にも大切に触っていただきたいと、主催者苦肉の策で「覗くときにはスタッフにお声をかけてください」と注意書きが書かれていました。
覗いて見てほしいけれど、万華鏡にはいろいろな見方があるから、無造作に手に取らず、それを確認して丁寧に見てほしいというお願いです。 注意書きを見て、手に取らずにざっと見て出て行かれる方も少なからずいらっしゃいます。
とても残念です。
作家さんが心をこめて創られた作品へ、覗く方が大切に思って向かい合えば、きっと幸せな出会いがあるに違いないのですから。