万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

Sweeeet 16

2010-02-15 22:43:45 | 万華鏡ブログ

チャールズ・カラディモスさんの2010年新作のご紹介です。16個の限定版で、ブラック、ホワイト、レッド、スカイブルーの4色があります。タイトルは「Sweeeet 16」で、映像は2ミラー16ポイントです。
カラディモスさんといえば、その精緻な映像表現に定評がありますが、この作品も例にもれず、細かくて美しいシンメトリーをもち、そしてドライセル特有の一瞬の劇的な変化がとても印象的です。次にどんな映像になるのか見たくて、セルを回し続けてしまいます。
ボディーはスランピングの技法で、模様を浮き立たせ、段をつけて形作っています。珍しく水平に置いて飾る万華鏡で、脚の部分もスランピングによってガラスを形作っています。この写真だけでは大きさがわからないと思いますので、アンビアンスという作品と並べて見ましょう。

使われているミラーシステムは、定番のコーン型万華鏡とも同じ位のもので、ガラスの本体はウィングのように広がっている分、大きめに見えるかもしれません。 ガラスに浮き出たドットと同じように、ハンダ部分にも点でアクセントをつけました。
オブジェクトセルの背景はすりガラスになっていて、中のオブジェクトがぼんやり見えるのですが、ガラスを割って細かくしたようなものばかり目に付きます。でも映像から想像できるオブジェクトは全く違うようです。

テイパード2ミラーシステムは先端を少し広めにしている2ミラーシステムで、通常の2ミラーシステムは三角柱のようであるのに対し、三角錐の先端を切ったような形にミラーを組むものです。狭い方から覗くと映像が大きくシンメトリカルに見える効果があります。彼の作品は視線を固定するために小さな覗き口になっていますのでとても撮影が難しいのです。 内部映像を完璧に」写真でご紹介できないのが残念です。

いろいろなガラス技術で生み出されたオブジェクトひとつひとつを丁寧に選び出し、組み合わせています。でも最終的には偶然性が生み出す映像であり、その偶然を気持ちよく演出するための色のバランスを考えて、オブジェクトセルを製作なさるそうです。

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ジンジャーブレッド

2010-02-15 00:21:43 | 万華鏡ブログ
赤くて見るからに楽しそうな万華鏡でしょう? よく見るとジンジャーブレッド(ショウガなど香辛料を入れて焼いたクッキー)がいろいろ見えています。こんなクッキーの坊やが主人公の「ショウガパン坊や」という童話を思い出しました。何かとショウガがはやるこの頃だからというわけでもないでしょうが、ジュディス・ポールさんとトム・ダーデンさんご夫妻が、今度はこのジンジャーブレッドをテーマに万華鏡を創りました。

オブジェクトにも可愛らしいジンジャーブレッドボーイが見えていますね。見えたり隠れたりするのが、ユーモラスで楽しい万華鏡です。楽しさを演出するオブジェクトはほかにもくるくる巻いたワイヤーや、キャンディーケインなど。


万華鏡の魅力のひとつは、大人の人に、忘れかけていた子供の心を思い出させることです。身の回りの楽しいことをテーマにして、ほほ笑みを誘う万華鏡。あなただったらどんなテーマで創ってみたいでしょうか?

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