万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

九谷焼の万華鏡

2006-06-05 18:47:24 | 万華鏡ブログ
日本の伝統工芸を生かした万華鏡は有田焼ばかりではありませんでした。今回のコンベンションに初参加の寺前みつ子さんの九谷焼の「金襴手壷型万華鏡」をご紹介いたします。日本に350年間続いている九谷焼の伝統が伝える技術を万華鏡に表現なさって日本や世界の方々に見てもらいたいと願っている作家さんです。
この作品は一見して蓋付きの壷ですが、この中にミラーシステムとオブジェクトセルを組み込んであります。蓋をはずして覗きます。万華鏡を覗いていない時には、美しい飾り物として楽しめます。伝統があるゆえに、オブジェクトや映像の色合いの選び方にも難しさが要求されるのではないでしょうか。オブジェクトの量、バランスに最後の最後まで気を遣っての製作過程だと伺いました。また他にもペンダント型の小ぶりな作品も出品なさっていましたが、とても軽くてちょっとびっくりしました。古典的な柄のほかに、ウィーン分離派のクリムト風のデザインなど、柔軟に取り入れる姿勢が、万華鏡製作に繋がっているのだなあと思いました。寺前さんの万華鏡に対する想いは次の言葉で伝えられています。
「この万華鏡によって"輝きと美きものとで 生きの日を 愛でて"戴けましたら望外の幸せです」
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