昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章“とっちゃんの宵山”(短期集中再掲載)  10.宵山の翌日。新たな行動へ。

2012年09月29日 | 日記
宵山の翌日。新たな行動へ。 言葉が途切れた一瞬に、“ぽっこり”の前から逃げるように立ち去り、ゆっくりと鴨川沿いに下宿へと向かった。喧騒が後ろに遠くなるに従い、“とっちゃんの宵山は終わってしまったんだなあ”という想いが強くなっていった。 大沢さんと桑原君には、“おっさん”たちの嘘を知らせなくてはならない、定かではない実体と、 . . . 本文を読む