昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅 (集中再掲載 )  4.親父の昭和

2012年09月07日 | 日記
親父の昭和 1922年(大正11年)、親父は福岡県久留米市に生まれた。父親は、八幡製鉄のサラリーマン。当時のエリートだった。中等学校野球大会の観戦が趣味で、甲子園で行われる全国大会には、わざわざ夜行列車に乗って出かけていた。幼い頃、久留米駅で見送った記憶が鮮明に残っている、と親父は語っていた。しかし、1928年(昭和2年)、親父が尋常小学校1年生の時、父親を脳出血のために突然失う。一人いた弟は、 . . . 本文を読む