昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅 (集中再掲載 )  7.親父の元へ、再び。

2012年09月09日 | 日記
親父の元へ、再び。  40歳になる直前、僕は日高という男を得た。やがて、これまでにはない未来への旅立ちを予感した。そして、50歳で、彼を失った。予感は失望へと変わった。それまでにも多くの知己を失っていたが、喪失感は比べようもなく大きかった。得ることに嬉々としていた時代は終わったのだ、と思った。これからは、失い続けていく……。失うことと向き合い、失った後をいか . . . 本文を読む