昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章“とっちゃんの宵山”(短期集中再掲載)  5.“おっさん”とその仲間

2012年09月24日 | 日記
“おっさん”とその仲間   何度か、仕事終わりにみんなで銭湯、というパターンに持ち込もうとしたが、失敗した。銭湯に行くにしても、銭湯から帰るにしても、誰かを待つことになるのではないか、というのがとっちゃんが嫌がった理由だった。僕たちの“おっさん”への好奇心は気取られることはなかった。 僕たちは準備をした。大沢さんの部屋にタオルと着替え . . . 本文を読む