昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅  旅の始まり ⑥

2010年09月12日 | 日記
それにしても、眠い。2時間+約1時間の睡眠に、長距離の移動。時間距離は短縮されたとはいえ、遠くへの空間移動は、ボディブローのように効いている。 急がねばと思いつつも、ベッドに身を投げ出す。意識が浮揚し、ベッドに大の字の僕自身を見つめている。親父と僕。それぞれが“一人”なんだ、という感覚が身を包みこむ。 親父の“死”は思わない。むしろ、病明けの“生”が気にかかる。 次第に深く、ベッドに身体が沈みこん . . . 本文を読む