昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅  旅の始まり ②

2010年09月07日 | 日記
僕の故郷島根県益田市は、人口約5万人の山陰の小都市。かつては“陸の孤島”と呼ばれ、どこへ行くにもどこから帰るのにも多大な時間を要した。が、1993(平成5)年、石見空港(現在は、萩・石見空港)が開港し“陸の孤島”の汚名を返上することとなった。空港は益田市の郊外に立地しているため、タクシーを利用すると実家から20分で到着する。東京・渋谷の事務所からの総時間距離は、待ち時間等を含めて3時間。かつての、 . . . 本文を読む