昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第一章:親父への旅   喪失 ①

2010年09月26日 | 日記
ずっと探していた相棒に、やっと巡り合った。僕はそう思っていた。 何度も何度も同じ話をして飽きることなく、共に仕事に向かうと役割は自然に出来上がっていく。そんな仲だった。 上司と部下という関係値を保ちつつ、それにこだわることのない友情が芽生え、大きくおおらかに育っていく、はっきりとした予感がお互いにあった。ずっと追い求めていた何か、それが見えてくるような気さえしていた。 知り合って3年。さらに、一緒 . . . 本文を読む