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レーピン展

2013年03月26日 | 勉強
ああ、そういえば、美術館に長いこと行ってない・・・・。


そう、思い立って、いま姫路美術館で開催中のレーピン展に行ってきました。

新聞広告に体格のいい女性が高貴な服を着て腕を組み、カッと目を見開いてこちらを睨みつけている絵が載っており、以前から気になっていた展覧会でありました。

レーピンは、19世紀から20世紀初頭にかけてロシア激動の時代にその時代の文化人や歴史の登場人物、また農民の姿などその人格まで見事に描き出す素晴らしい画家である、と紹介されていました。

実際に作品を観ていくと、ひとりひとりのモデルの経歴もさることながら、その経歴を漂わせる雰囲気や何か言いだしたり動き出したりしそうな表情とか仕草が感じられて、何度も見返したいものばかりでした。

この展覧会の会場で、思いがけずムソルグスキーの肖像画の前に立った時、ああ、私はこのために呼ばれたのだ、と、偶然とも運命ともわからない、ふしぎな縁を感じました。音楽の教科書に載っていた、あのムソルグスキーの肖像画を描いたのがレーピンだとは知らなかったのです。

大学1年生の時、私は4年生の先輩がたの卒業演奏会に出演された姿を見て、自分も3年後にはこの舞台に立つのだと思った時、私は何を演奏しよう?と、考えました。ほどなくして友人の部屋で聞いたムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」を聴き、「これだ!」と、決めたのでした。

ムソルグスキーは「展覧会の絵」を、もともとピアノ演奏用に作曲しました。のちにラヴェルがこのピアノ曲をオーケストラ用にアレンジし、現在聴かれているものはほとんどラヴェル版のオーケストラ演奏ですが、その、オーケストラで演奏されるものがじつはピアノ一台で演奏されるものだったということが当時の私にはとても新鮮で、挑戦しがいのあることに思えたのです。

その日から毎日、「展覧会の絵」を練習し、卒業演奏会に向けて頑張ったのでした。(今から思うと、もっと中身の濃い作品に挑戦すればよかったとも思うのですが、あの頃は若かったのですね・・・)

天才でありながらその才能を活かされることもなく、国家体制に埋没せざるを得なかった晩年のムソルグスキーの有名な肖像画は、アルコール中毒の虚ろな目、乱れた着衣や頭髪がすさんだ生活を彷彿とさせます。

「展覧会の絵」の冒頭のトランペットが高々と歌い上げるプロムナードのメロディを、ピアノで弾いていた若い自分を思い出しながら、しばらくそこを動くことができませんでした。



ポストカード買いました。



行く途中で三ッ山大祭の準備が見えました。


姫路城のおおいがとれるのももう少し?






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