俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月9日(土)

2024-03-08 15:22:17 | 日記
晴れ
長堤を吹きて鳥浮く春の風    正子
ねむらない三月の夜は熱が出て  正子
仏前よりいただくひとつ晩生柑  正子

●『合同句集 泉』からの四季の俳句の選が届き始める。選を読むと、どの句も心温まるものだ。俳句は読まれて完結する、と言えるが、西洋でもロラン・バルトと言う人が、そういう意味のことを言っているのを、『近代美学入門』で知った。

●なんとなく、早く休もうと思って夕べは午後8時ごろ寝床に就いた。寝床に入ったまま、何も読みたくも、考えたくもなかったので、じっとしていて2時間が過ぎたころ、寒くなってきたので、電気毛布の温度を強くし、布団の上に毛布を掛けた。首まで埋めても寒い。体温計を取りに起きて測ると37.8度。多分、川風と、昨日の気温に冷えてしまい、風邪を引いたのではと思う。解熱剤のロキソニンを服用。朝を待つ。朝、ロキソニンが切れて、また熱が出ている。今日明日、様子を見て、月曜日に病院にいくことにした。

●これまでかなり歳月を過ごしてきた。乏しい経験ながら、ひとつ重要な経験をしていないことに気がづいた。葬儀のときの弔辞「やすらかにおねむりください。」というなかの「やすらか」ということ。「やすらかな時間」を過ごしたことがない。「やすらかな時間」は、死後に許されている時間なら話は別になるけれど。これに「・・に満ちた」をつけて、「・・に満ちた やすらかな時間」を今日から、残り少ないだろう人生の第一にすればいいのでは、と思った。

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3月8日(金)

2024-03-08 13:41:39 | 日記
晴れのち曇り

●「花冠規約」を封筒から取り出そうとしたら、封筒に一緒に「明るい文学」(岸田國士著)のコピーが見つかった。「深くて明るい現代語による俳句」という信之先生の目指す俳句と関係するものと思われる。信之の俳句日記にそれをワードにして、掲載する。

●創刊40周年記念に、すでに合同句集『泉』は発行したが、花冠俳句叢書第32巻として花冠の『季寄せ』を作ることにした。表紙のデザイン、中の割付はざっとであるが、ほぼ決めた。印刷費の見積もりも自動計算でできた。はじめ、現在の花冠のメンバーだけの季寄せにしようと思ったが、「亞浪、臥風、信之、それにつづくもの」のテーマで編集する。一人の仕事になるが、夏の発行を目標に。

●モーツアルトのヴァイオリンソナタ第1番。ヴァイオリンもいいが、チェンバロがユニークで、たのしそうだった。
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