俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月14日(日)

2010-11-14 18:43:11 | Weblog
★鴨泛かぶ池の青さのまっ平ら  正子

○今日の俳句
石蕗の花海に落ちゆくゆるき坂/成川寿美代
石蕗の花と海の色彩が美しい。海へと下るゆるい坂を歩きながら、気持ちが広く、ゆるやかに景色に溶け込んでいるのがよい。(高橋正子)

○ネット通信NO.84を出す。
花冠1月号の校正の案内。21日の花冠各賞授賞式・祝賀会の案内など。

○別府市の倉田紘文先生主宰の「蕗」の「俳誌巡礼」に「オンライン版花冠12月号」が紹介される。紹介くださったのは、蕗同人で、同人誌「少年」主宰の稲田眸子氏。オンライン版を1ページ全部使って丁寧に紹介いただく。稲田眸子氏は、愛媛生まれで、現在埼玉県三郷市に在住。1954年生まれ。
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11月13日(土)

2010-11-14 18:27:54 | Weblog
★枯草を踏みおり人に離れおり  正子

○今日の俳句
木枯しや対岸の灯の明らかに/小口泰與
木枯しが吹くと、空気中の塵が吹き払われて空気が澄んでくる。対岸の灯が「明らかに」なる。この灯の美しさに、人は魂のふるさとを思いみるだろう。(高橋正子)

○京成線の青砥駅近くに住む長男の社宅を信之先生と訪ねる。持参したのは、鯛めし、筑前煮、小さな串かつ、ささみと茗荷のレタスサラダ。それに、手焼きのクッキーと林檎。2時間ほど食事をして帰る。帰り道、青砥駅近くの杉戸せんべい店に寄る。おかきなど買って帰る。食してみれば、意外とおいしい。店の隅で、できたばかりの海苔巻きせんべいを手作業で袋詰めしていたので、普通のせんべい屋さんかと思いきや、ネットで検索すると、下町のせんべい屋として有名で、通販もある。とくに揚げおかきが有名らしい。通販は12月1月とお休みとのこと。200種類のほどせんべいがある。

○青砥まで日吉本町から2時間以上かかった。日吉本町→日吉→目黒→日暮里→青砥
日暮里を出ると、下町の風景。日暮里から二十分ほどで青砥に着くが、自宅から延々辿った感じであった。
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11月12日(金)

2010-11-14 18:19:35 | Weblog
 松山持田
★入学せし門は閉じられ冬紅葉  正子

○今日の俳句
花土を購いおれば冬ぬくし/黒谷光子
花を植えようと、花土を買っていると、冬なのに暖かいことよ。ふかふかの土に花もよく育つことであろうと、思いが走る。「冬ぬくし」の温かみがよく伝わってくる。(高橋正子)

○毎日新聞社の隔月刊行俳句雑誌「俳句αあるふぁ」の2010-11/12-1月号に信之先生の俳句が掲載され、雑誌が送付された。
光の歳時記で、1月7日の句として掲載。<わが影の付き来て楽し寒き日も/信之>の句で、コメントは「光があれば、必ず影があります。歩くと、どこまでもついてくる自分の影。それだけで楽しく、心あたたまる気分になります。どんなに寒い日であったとしても。」俳句の通りの、ひとつも余計な解釈がありません。たしかにその通りのコメントをいただいています。
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H23 花冠1月号後記

2010-11-14 11:20:05 | 花冠投句
後記
★あけましておめでとうございます。本年も
よろしくお願いいたします。今年は卯年。う
さぎは福を招き、飛躍を期待する意味がある
ということです。花冠と誌名を変えてから三
年目となり、「花冠」と言う名前も次第に皆
様に馴染んでいただけるようになったかと思
います。卯年にあやかり、飛躍を期待いたし
ます。
★一月号ということもありまして、信之先生
が生涯に渡って研究されてきた文学について、
「私の文学」として、わかりやすくまとめて
いただきました。信之先生は、ドイツ文学者
ですが、文学研究の方法は独特で、現代文学
の果たす使命を考えられて、これまで様々な
実践行動をとってこられました。ホームペー
ジ「インターネット俳句センター」もその一
つですが、本文の終わりに示された論文項目
は、ネット上で閲覧できますので、お読みく
ださい。
★「俳句の風景」を連載していますが、お読
みになっていかがでしょうか。花冠には、全
国からご参加いただいて、それぞれお住いの
、それぞれの生活周辺から生まれた句をご投
句いただいております。美しい景色や、思わ
ぬ句の背景を知ることも愉しいことです。
★花冠同人の皆様が実行委員としてご活躍い
ただいた第十九回インターネット俳句コンテ
ストは、十月二十日の入賞発表、それに続く
賞状賞品の発送をもって、無事終了いたしま
した。一般の部、また子ども俳句の部でも好
成績を収められ、おめでとうございます。ご
協力ありがとうございました。
★私はと言えば、十月二十一日に全国俳誌協
会主催の「第一回編集賞授賞式・祝賀会」に
都内の会場でしたので、池田加代子さんと出
席しました。その詳しい報告は本号の加代子
さんの文章でお読みください。花冠は、今年
は応募いたしておりませんでしたが、全国八
百誌ほどある俳誌から、応募は十誌でした。
編集賞一誌、特別賞二誌が選ばれました。会
場で祝辞を、と突然指名されましたのであわ
てましたが、難もよい機会と思い、ネット時
代に果たす「本」の役目について祝意を申し
上げつつ、花冠やインターネット俳句コンテ
ストのことなどを話しました。全国数ある俳
誌のなかでも花冠は特異な立場であることを
ご出席の皆様の表情や雰囲気から感じ取りま
した。ご自分の俳句に誇りをお持ちになって、
ますますのご健吟をお祈りいたします。
                (正子)
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