海上に、霧が発生。
早朝の海は、周囲が何も見えない霧の中だった。
普段は見えている山や島が、見えない不安。
無理に動く事が危険と判断して、周囲の霧が晴れるまでその場で潮に漂う。
「大型船が来たら、どうしよう」
周囲に気を張って、気を引き締める。
一時間くらい過ぎた頃だったと思うが、うっすらと、大島が見え始めた。
時を同じくして、アタリが来た。
竿先を、ゴンゴンと叩くアタリ。
「真鯛かな」
期待が、どんどん膨らんでいく。
姿が見えるまで、もう少しだったが…。
リーダーのチモトが切れた。
獲物の歯に当たったのだろうか。
「もう少しだったのに…」
切られたものは、仕方ない。
気分を変えるために、ポイントを移動する。
周囲には、船が一艘もいない。
海底の瀬周りに、ベイト反応が有る。
直ぐに、竿を出してみる。
北風に、船が流される。
0.8ノット前後で、南に流されていく。
アタリが来た。
「どんな感じ」
「あまり、大きくは無い」
やがて、赤い魚体が見えて来た。
「チダイだ」
久し振りの、チダイの様な気がする。
このポイントでは、アタリが続いた。
「今度は、少しは引きが強いかな」
「小さくても良いから、真鯛が欲しいな」
期待を持って、巻き上げて行く。
40㎝超の、真鯛が姿を見せた。
この後に、この日最大のアタリが来た。
動画を撮っていて、写真を撮り損なったが…。
「真鯛なら80㎝超だったろうし、青物なら、大きかったろうね」
そんな話になる位の、大当たり。
ドラグ音が鳴る中、可成りの間の有り取り攻防があった。
最後は、針外れ。
喰い渋りが目立つ中の、大アタリ。
「こんな悔しい事は無い」
そんな思いだった。
その後に、北東の風が強くなって来た。
ウネリが、目線を超え始めた。
「浅場に移動します」
水深50メートルクラスの、浅場に移動する。
ベイト反応は、凄い反応が出ている。
「ベイト柱が20mは有ります」
期待を持って、竿を出すが…アタリが来ない。
「春先の海は、難しい」
そんな、大いに悩む反応になっていた。
そんな中に、アタリが来た。
竿先を叩くアタリ「真鯛だ」と、期待する。
期待通り、真鯛が姿を見せた。
お腹は、膨らみがある。
産卵前の良型真鯛に、気持ちがホッとする。
しかし、北東の風が益々強くなって、ウネリが高く成って来た。
小雨の中で、頑張って頂きました。
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