ベイト反応を見て、ジギングに切り替えた皿良さん。
ヒットしたのは、96センチ8.2キロの見事な鰤。
早朝の海に、明るく楽しい笑顔が輝いた。
「今日のタチウオテンヤは、水深70メートルから行きたいと思います」
ポイントに入ると、ベイト反応の凄さにビックリ。
「立ち上がりが、30メートルくらい有ります」
ベイト反応は、画面が真っ赤になるほどの凄さだ。
その正体は、20センチくらいの鰺。
潮は、緩く下り潮が沖に払い出している。
岡本さん、皿良さんが直ぐに竿を出していく。
お二人にアタリは直ぐに来た。
皿良さんのアタリは、タチウオ。
岡本さんのアタリは大物のようで、走りが止まらない。
タチウオテンヤの竿に細いライン、何時切られても可笑しくない。
船で追い掛ける事にした。
ゆっくりと、獲物の走りに併せて、追い掛けていく。
「後、20メートルです」
20分近く追い掛けて、ようやく上がってきた。
その姿を確認した、皿良さん、岡本さんの声がした。
「尾長サメだ…」
1.5メートルは有りそうな尾長サメが上がってきた。
「疲れた」
岡本さんの正直な感想に笑いが起きた。
船を戻して、二流し目に入る。
岡本さんに直ぐにアタリが来た。
狙いのタチウオが上がってきた。
皿良さんに大きなアタリが来た。
竿が、極限の曲がりを見せている。
「ライトタックルだけに、良く曲がります」と、楽しそうだ。
2度、3度と獲物の鋭い突っ込みを交わす。
しかし、次の突っ込みで針が外れた。
「残念…」
しかし、次のアタリは直ぐに来た。
真っ直ぐにしたに突っ込んでいる。
「まさか…サメじゃ無いよね」と、チョットだけ不安になる。
獲物が、船首の方に走った。
皿良さんも船首に移動する。
船首に立ってのやり取りは、良い感じの絵になる姿だ。
やがて、獲物が浮いてきた。
「鰤ですね」
海中に見事な鰤の姿が確認できる。
船上に上げた鰤の姿は、綺麗だ。
96センチ、8.2キロの綺麗な鰤だ。
鰤を見て、一気に元気が出てきた。
同じポイントを流し続けると、魚に見切られることもある。
ポイントを移動することにした。
深場に移動する。
岡本さんにアタリが来た。
タチウオテンヤの竿が、ビシッとアタリを捕らえた。
良型のタチウオが顔を見せた。
次のアタリも、余り間を置かずに来た。
タチウオに熱い情熱を持っている岡本さんの、タチウオの動きに対する読みは深く、アワセは鋭い。
指4本クラスのタチウオが姿を見せた。
アタリの中には、ゴッと来る大型タチウオを予想させるモノもある。
ポイントをずらしながら、船を流していく。
ベイト反応は、海底付近に出たり、海底から浮き上がった処に出たりしている。
潮も、沖から良い感じの上り潮が入ってきた。
皿良さんにアタリが来た。
仕掛けをインチクに変えて、最初のアタリだ。
「根魚のような気もします」
しかし、竿を叩くアタリは、違う魚のような気もする。
ゆっくりと、ラインを巻き上げる。
海中に、真鯛の姿が見えてきた。
64センチ、3.2キロの綺麗な真鯛。
神経締めも、上手くいった。
今日の釣りは、少しずつだが海の状況が良く成りつつある事を教えてくれている様な気がする。
明日からの釣りに、楽しみが増えてきた。
岡本さん、皿良さんの楽しい笑顔で、今日の釣りを納竿した。
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