山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

キョロキョロと成り行き見守るムツゴロウ

2019-09-17 09:42:52 | 時事川柳

 国営諫早湾干拓事業を巡り、潮受け堤防の排水門を開けるように命じた確定判決の無効化を国が求めた訴訟の上告審判決で、最高裁は国の訴えを認めた福岡高裁判決を破棄して審理を高裁に差し戻しました。

 諌早湾干拓事業は山がちで急傾斜地の多い長崎県が、食料生産を増やすことを目的に1952年に立ち上げた「長崎大干拓構想」にさかのぼるそうですが、その後コメの減反や食の欧米化による食品の輸入が増え食料自給率は低下を続けたなか、干拓事業は見直すことなく続けられその結果、水質の悪化を懸念して「開門」を求める漁業者と、干拓地の塩害被害を懸念して「開門」に反対する営農者の分断を招きました。

 排水門に関しては複数の訴訟が起こされ、「開門」と「開門せず」という相反する司法判断が併存していますが、最高裁が「開門無効」を示唆したことでこのねじれ状態が解消されるかもしれないと、ムツゴロウも事の成り行きを見守っております。

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八幡平(ハイキング)

2019-09-16 20:17:33 | 旅行

 9月14日の7時に紅葉にはまだ早く花の見ごろは過ぎたこの時期、晴天に恵まれれば遠くの山が見えるかもしれないとの期待に胸を膨らませて、八幡平頂上近くの駐車場に向けて出発した。

 間もなく岩手山が見える地点に差し掛かった時雲に覆われており期待は一気に萎んでしまったが、東北自動車道を北上し岩手山サービスエリア付近で視線を左にふると、なんと青空の下に岩手山がくっきりと見えるではないか。

 すっかり気分を良くして車を走らせ駐車場に到着し、手早く準備を整えまずは山頂(1613m)を目指すが、標高差73ⅿで歩行距離約1kmは百名山の中でも際立つ手軽さだろう。

今のうちにとまずは岩手山を撮影、向こう側(南の自宅方面)から雲が押し寄せているようにも見える。

途中ドラゴンアイで有名になった鏡沼とメガネ沼を見ながら立派な展望台のある山頂に到着。

鏡沼と岩手山

メガネ沼その1

メガネ沼その2

2つ一遍にメガネ状に撮影するためにドローンが欲しくなった。

展望台に登らないと木々に遮られて見えない。

 

 この展望台からは八甲田連峰、岩木山、鳥海山などは見ることが出来なかったが、岩手山と森吉山を見ることが出来たので、出発次点の萎んだ気持ちを考えれば良しとしよう。

雲が無ければこの方向に八甲田連峰が見えるはず。

岩手山の向こうには雲がまとわりついているみたいで、左側奥の早池峰山も見えない。

秋田の花の百名山森吉山は良く見える、今年も行かないでしまった。

秋田駒ケ岳も辛うじて見えた。

下りは別ルートでガマ沼と八幡沼を見渡せる展望台で小休止。

ガマ沼と岩手山

ガマ沼の岸辺

ここからはこの写真の八幡沼の右側を歩いて源太森で展望を楽しみ、八幡沼の対岸を陵雲荘避難小屋まで戻って昼食とする予定だ。

八幡沼全景と陵雲荘避難小屋

八幡沼と対岸の陵雲荘避難小屋

 

草紅葉はまだ赤みが足りないしエゾオヤマリンドウは綺麗な状態のものが少ない。

大きな池塘の周りも草紅葉はこれから。

 

源太森から見ても草紅葉はまだまだだ。

 この先黒谷地経由で展望の良い茶臼岳(1578ⅿ)まで3.5km歩かなければならないが、今日は初心者2人の案内役なのでここで引き返す。

 一部色濃くなり始めた草紅葉。

 昼食を終えて無事駐車場に到着、歩行距離約5.0km、累積標高差+170m、-170ⅿにまだ余裕がありそうだったので、帰る途中で黒谷地に立ち寄り木道を20分ほど往復して湧き水を汲んで帰宅したが、連れの2人足が痛くなっていないか心配しながら明日(15日)5時には安達太良山に向けて出発するので早く寝た。

 

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追いつけぬ再発防止が千鳥足

2019-09-16 14:11:15 | 時事川柳

 岩手県内で飲酒運転を含む教職員の不祥事が相次いでおり、12日に発表された事案を含めてこの一週間で4件が発覚しましたが、その都度発表されるのが「コンプライアンス指導の徹底と再発防止の徹底を図る」と言う、勇まくて具体性のない言葉です。

 飲酒後ある程度時間が経ったのでアルコールが抜けただろうという、懲戒免職もあり得る事の重大性を忘れた安易な判断が原因のようですが、勇ましい言葉の再発防止がよたよたと歩き、結果が出ない様子を詠んでみました。

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米軍機飛ばねば要らぬ賠償金

2019-09-14 06:21:06 | 時事川柳

 米軍嘉手納基地の周辺住民約2万2千人が航空機の騒音被害を訴え、夜間・早朝の飛行差し止めと損害賠償を国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は11日計約261億2500万円の支払いを命じましたが、飛行差し止めと将来生じる被害分の賠償請求は退けました。

 騒音レベルの指標「うるささ指数」に応じ、1人当たり月4500円~2万2500円支払われたとしても住民が求めている静かな生活には戻れないし、将来も騒音被害が生じることを前提の判決は到底受け入れられないとする住民の思いはまさにその通りだと思います。

 また、飛行差し止めが実現されれば約261億円の賠償金が要らなくなり、その分を待機児童解消や医師不足解消などに使えるのに、という思いを詠みました。

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研究のテーマは予算獲得法

2019-09-11 06:51:46 | 時事川柳

 「理系論文数伸び悩み」と「予算獲得に現場疲弊」の見出しから句のイメージが湧き、じっくりと読んでみました。

 日本の大学の理系論文数が、政府による研究予算の抑制や競争原理拡大と軌を一にして2000年ごろから伸びが止まり、20年近く頭打ちの状態だそうです。

 予算の抑制は分かりますが競争原理拡大は??、更に深読みしました。

 政府は競争原理などで効率を上げれば研究を促せるとして、複数の学者が応募、獲得を競う「競争的資金」の拡大に取り組んだが、論文数ではもくろみが外れました。

 論文数の低迷が続く大学の現場では、研究予算の獲得競争が加熱し、疲弊する研究者の姿が見えてきます。

我ながら分かりにくいかなと思い、以下を追加します。

現場の研究者からは「競争のための事務手続きが増え研究に充てる時間が減った」と、むしろ研究の圧迫要因にもなったとの指摘があったほか、「今は論文の本数をそろえなくてはポストにありつけない。研究費をとれるかどうかは将来に直結する」との声が上がったそうです。

 自分とかけ離れた世界のことなので、記事の内容を咀嚼して表すことは困難でしたが、句を詠むことは出来ました。

 

 

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